メトアナ配合錠HDの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
便秘、AST上昇、ALT上昇、下痢、腹部不快感、消化不良、血中アミラーゼ上昇、乳酸上昇、血中尿酸上昇、腹痛、γ-GTP上昇
起こる可能性のある重大な副作用
低血糖、乳酸アシドーシス、血中乳酸値上昇、乳酸/ピルビン酸比上昇、血液pH低下、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸、肝機能障害、重篤な低血糖症状、低血糖症状、意識消失、腸閉塞、高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐、急性膵炎、持続的な激しい腹痛、類天疱瘡、水疱、びらん、黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいALP上昇、著しいγ-GTP上昇、著しいビリルビン上昇、横紋筋融解症、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇
上記以外の副作用
胃炎、悪心、腸炎、鼓腸、消化性潰瘍、胃食道逆流性疾患、食欲不振、胃腸障害、過敏症、発疹、そう痒、肝機能異常、BUN上昇、血中クレアチニン上昇、腎嚢胞、代謝異常、血中カリウム上昇、ケトーシス、めまい、ふらつき、眠気、味覚異常、頭重、頭痛、貧血、白血球数増加、好酸球数増加、白血球数減少、血小板数減少、便潜血陽性、鼻咽頭炎、浮腫、尿中血陽性、蜂巣炎、空腹感、動悸、発汗、ビタミンB12減少、ビタミンB12の吸収不良
メトアナ配合錠HDの用法・用量
- 通常、成人には1回1錠(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/500mg)を1日2回朝夕に経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)中等度腎機能障害のある患者(eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満)では、メトホルミンの血中濃度が上昇し、乳酸アシドーシスの発現リスクが高くなる可能性があるため、次の点に注意すること[1)メトホルミン塩酸塩を少量より開始し、効果を観察しながら徐々に増量するなど、慎重に投与量を調節することが必要であるため、本剤投与がアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用療法より適切であるか慎重に判断すること、2)本剤に含まれるアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の量、次に示すメトホルミン塩酸塩単剤の1日最高投与量の目安も考慮して、本剤の投与量を決めること:(参考)中等度の腎機能障害のある患者におけるメトホルミン塩酸塩単剤の1日最高投与量の目安;①45≦eGFR<60mL/min/1.73㎡;1500mg、②30≦eGFR<45mL/min/1.73㎡;750mg(メトホルミン塩酸塩単剤の承認用法は1日量を1日2~3回分割投与であるが、本剤(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/500mg)の承認用法は1回1錠を1日2回投与である)、3)投与中は、より頻回に腎機能(eGFR等)を確認するなど慎重に経過を観察し、投与の適否及び投与量の調節を検討すること](eGFR:推算糸球体濾過量)
- 特に、eGFR30mL/min/1.73㎡以上45mL/min/1.73㎡未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること〔8.2、9.2.2、11.1.1、16.6.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
アルコール常用 |
乳酸アシドーシス |
ヨウ素造影剤 |
乳酸アシドーシス |
腎毒性の強い抗生物質 |
乳酸アシドーシス |
ゲンタマイシン |
乳酸アシドーシス |
利尿剤 |
脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
SGLT2阻害剤 |
脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、低血糖症状 |
糖尿病用薬 |
低血糖症状 |
スルホニルウレア系薬剤 |
低血糖症状、低血糖のリスクが増加 |
α-グルコシダーゼ阻害剤 |
低血糖症状 |
チアゾリジン系薬剤 |
低血糖症状 |
速効型食後血糖降下剤 |
低血糖症状、低血糖のリスクが増加 |
GLP-1アナログ |
低血糖症状 |
インスリン製剤 |
低血糖症状、低血糖のリスクが増加 |
イメグリミン |
低血糖症状、消化器症状 |
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤 |
血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下 |
β-遮断剤 |
血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下 |
サリチル酸製剤 |
血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下 |
フィブラート系薬剤 |
血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下 |
蛋白同化ステロイド |
血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下 |
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
エピネフリン |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
副腎皮質ホルモン剤 |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
甲状腺ホルモン剤 |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
卵胞ホルモン |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
ピラジナミド |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
イソニアジド |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
ニコチン酸製剤 |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
フェノチアジン系薬剤 |
血糖降下作用の減弱により血糖が上昇 |
OCT2を阻害する薬剤 |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
MATE1を阻害する薬剤 |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
MATE2-Kを阻害する薬剤 |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
シメチジン |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
ドルテグラビル |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
ビクテグラビル |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
バンデタニブ |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
イサブコナゾニウム |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
ピミテスピブ |
メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強 |
ジゴキシン |
血漿中濃度がわずかに増加 |
ACE阻害剤 |
低血糖 |