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イニシンク配合錠
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イニシンク配合錠の基本情報

イニシンク配合錠の概要

商品名 イニシンク配合錠
一般名 アログリプチン安息香酸塩・メトホルミン塩酸塩配合剤錠
薬価・規格 135.5円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 帝人ファーマ
YJコード 3969105F1023
レセプト電算コード 622517101
識別コード @317
添付文書PDFファイル

イニシンク配合錠の主な効果と作用

  • 糖尿病を治療するお薬です。
  • 血糖を一定に保つ物質を分解する酵素の働きをおさえるとともに、筋肉や脂肪での糖の消費を促したり、新しく糖が生成されるのをおさえて血糖値を下げる働きがあります。

イニシンク配合錠の用途

イニシンク配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

便秘、胃腸障害、肝機能異常、空腹感、腹痛、過敏症、発疹、そう痒、じん麻疹、下痢、食欲不振

起こる可能性のある重大な副作用

乳酸アシドーシス、血中乳酸値上昇、乳酸/ピルビン酸比上昇、血液pH低下、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸、肝機能障害、低血糖、重篤な低血糖症状、低血糖症状、意識消失、脱力感、高度空腹感、発汗、急性膵炎、持続的な激しい腹痛、嘔吐、黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAL-P上昇、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、横紋筋融解症、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、腸閉塞、高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、間質性肺炎、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常、捻髪音、類天疱瘡、水疱、びらん

上記以外の副作用

悪心、腹部膨満感、鼓腸、消化不良、胃炎、胃腸炎、放屁増加、貧血、白血球減少、血小板減少、白血球増加、好酸球増加、BUN上昇、クレアチニン上昇、四肢のしびれ、代謝異常、ケトーシス、乳酸上昇、血中カリウム上昇、血中尿酸増加、頭痛、頭重、眠気、めまい、ふらつき、味覚異常、鼻咽頭炎、浮腫、関節痛、動悸、ビタミンB12減少、ビタミンB12の吸収不良

イニシンク配合錠の用法・用量

  • 通常、成人には1日1回1錠(アログリプチン/メトホルミン塩酸塩として25mg/500mg)を食直前又は食後に経口投与する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

イニシンク配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 胃腸障害
    • 栄養不良状態
    • 嘔吐
    • 過度のアルコール摂取
    • 過敏症
    • 飢餓状態
    • 腹膜透析
    • 下痢
    • 重症感染症
    • 重症ケトーシス
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • ショック
    • 心筋梗塞
    • 心不全
    • 糖尿病性前昏睡
    • 脱水症
    • 脱水状態
    • 糖尿病性昏睡
    • 乳酸アシドーシス
    • 脳下垂体機能不全
    • 肺塞栓
    • 副腎機能不全
    • 透析
    • 重度肝機能障害
    • 1型糖尿病
    • 低酸素血症を伴いやすい
    • 重度腎機能障害
    • 心血管系に高度障害
    • 肺機能に高度障害
    • eGFR 30mL/min/1.73㎡未満
    • 経口摂取が困難
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • 感染症
    • 脱水
    • 腸閉塞
    • 低血糖
    • 激しい筋肉運動
    • 不規則な食事摂取
    • 軽度腎機能障害
    • 食事摂取量不足
    • 中等度腎機能障害
    • 腹部手術
    • 軽度~中等度肝機能障害
    • ヨード造影剤を用いて検査
    • eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満
    • 利尿作用を有する薬剤の併用
    • eGFR60mL/min/1.73㎡以上90mL/min/1.73㎡未満

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

イニシンク配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アルコール常用 乳酸アシドーシス
ヨウ素造影剤 乳酸アシドーシス
腎毒性の強い抗生物質 乳酸アシドーシス
ゲンタマイシン 乳酸アシドーシス
利尿剤 脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、血糖が上昇
SGLT2阻害剤 脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、低血糖
糖尿病用薬 低血糖
スルホニルウレア系薬剤 低血糖、低血糖のリスクが増加
速効型食後血糖降下剤 低血糖
α-グルコシダーゼ阻害剤 低血糖
チアゾリジン系薬剤 低血糖、浮腫
GLP-1アナログ 低血糖
イメグリミン 低血糖、消化器症状
インスリン製剤 低血糖、低血糖のリスクが増加
ACE阻害剤 低血糖
ピオグリタゾン 浮腫
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤 血糖が低下
β-遮断剤 血糖が低下
サリチル酸製剤 血糖が低下
モノアミン酸化酵素阻害剤 血糖が低下
フィブラート系の高脂血症治療薬 血糖が低下
ワルファリン 血糖が低下
蛋白同化ステロイド 血糖が低下
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 血糖が上昇
エピネフリン 血糖が上昇
副腎皮質ホルモン剤 血糖が上昇
甲状腺ホルモン剤 血糖が上昇
卵胞ホルモン 血糖が上昇
ピラジナミド 血糖が上昇
イソニアジド 血糖が上昇
ニコチン酸製剤 血糖が上昇
フェノチアジン系薬剤 血糖が上昇
OCT2を阻害する薬剤 メトホルミンの作用が増強
MATE1を阻害する薬剤 メトホルミンの作用が増強
MATE2-Kを阻害する薬剤 メトホルミンの作用が増強
シメチジン メトホルミンの作用が増強
ドルテグラビル メトホルミンの作用が増強
ビクテグラビル メトホルミンの作用が増強
バンデタニブ メトホルミンの作用が増強
イサブコナゾニウム メトホルミンの作用が増強
ピミテスピブ メトホルミンの作用が増強

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの
  • ニコチン酸(ナイアシン)を含むもの

イニシンク配合錠と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 135.5円 (1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 帝人ファーマ
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イニシンク配合錠に関係する解説

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤

  • イニシンク配合錠は、DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤に分類される。
  • DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤とは、血糖を下げるインスリンの分泌を促すGLP-1(インクレチンと呼ばれるホルモンの一つ)の作用を増強するDPP-4阻害薬と肝臓からの糖放出を抑える他、筋肉・脂肪細胞における糖の取り込み促進作用や腸管での糖吸収抑制作用により血糖を改善するビグアナイド薬の配合剤。

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤の代表的な商品名

  • エクメット配合錠
  • イニシンク配合錠
  • メトアナ配合錠
DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤についての詳しい解説を見る