処方薬
エクメット配合錠HD
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エクメット配合錠HDの基本情報

エクメット配合錠HDの概要

商品名 エクメット配合錠HD
一般名 ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合剤(2)錠
薬価・規格 50.2円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ノバルティス ファーマ
ブランド エクメット配合錠LD 他
YJコード 3969104F2025
レセプト電算コード 622450401
識別コード NVR
添付文書PDFファイル

エクメット配合錠HDの主な効果と作用

  • 糖尿病を治療するお薬です。
  • 血糖を一定に保つ物質を分解する酵素の働きをおさえるとともに、筋肉や脂肪での糖の消費を促したり、新しく糖が生成されるのをおさえて血糖値を下げる働きがあります。

エクメット配合錠HDの用途

エクメット配合錠HDの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

便秘、白血球数増加、貧血、めまい、ふらつき、振戦、高血圧、アミラーゼ増加、下痢、悪心、胃炎

起こる可能性のある重大な副作用

乳酸アシドーシス、血中乳酸値上昇、乳酸/ピルビン酸比上昇、血液pH低下、胃腸症状、けん怠感、筋肉痛、過呼吸、肝機能障害、肝炎、黄疸、ALT上昇、AST上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇、ビリルビン上昇、血管浮腫、低血糖、重篤な低血糖症状、低血糖症状、意識消失、横紋筋融解症、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性膵炎、持続的な激しい腹痛、嘔吐、腸閉塞、高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、間質性肺炎、咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音異常、捻髪音、類天疱瘡、水疱、びらん

上記以外の副作用

腹部不快感、鼓腸、放屁増加、胃食道逆流性疾患、リパーゼ増加、ALT増加、AST増加、ALP増加、乳酸増加、尿酸増加、関節痛、多汗症、空腹、無力症、CRP増加、CK-MB増加、CK増加、体重増加、悪寒、浮腫、腹痛、白血球数減少、血小板数減少、好酸球数増加、味覚異常、頭重、頭痛、眠気、動悸、胃腸障害、食欲減退、消化不良、γ-GTP増加、胆嚢炎、クレアチニン増加、BUN増加、ケトーシス、カリウム増加、ビタミンB12減少、ビタミンB12の吸収不良、湿疹、発疹、皮膚そう痒症、蕁麻疹、皮膚剥脱、皮膚水疱、皮膚血管炎

エクメット配合錠HDの用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)を1日2回朝、夕に経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. ビルダグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の用法・用量を考慮して、患者ごとに本剤の用量を決めること
  • 7.2. ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合は、本剤LDから投与を開始すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

エクメット配合錠HDの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 胃腸障害
    • 栄養不良状態
    • 嘔吐
    • 過度のアルコール摂取
    • 過敏症
    • 飢餓状態
    • 腹膜透析
    • 下痢
    • 重症感染症
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • ショック
    • 心筋梗塞
    • 心不全
    • 糖尿病性前昏睡
    • 脱水症
    • 脱水状態
    • 糖尿病性ケトアシドーシス
    • 糖尿病性昏睡
    • 乳酸アシドーシス
    • 脳下垂体機能不全
    • 肺塞栓
    • 副腎機能不全
    • 透析
    • 重度肝機能障害
    • 1型糖尿病
    • 低酸素血症を伴いやすい
    • 重度腎機能障害
    • 心血管系に高度障害
    • 肺機能に高度障害
    • eGFR30mL/min/1.73㎡未満
    • 経口摂取が困難
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • 感染症
    • 脱水
    • 腸閉塞
    • 低血糖
    • 激しい筋肉運動
    • 不規則な食事摂取
    • 軽度腎機能障害
    • 食事摂取量不足
    • 中等度腎機能障害
    • 腹部手術
    • 軽度~中等度肝機能障害
    • ヨード造影剤を用いて検査
    • ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分
    • eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満
    • 利尿作用を有する薬剤の併用

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

エクメット配合錠HDの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アルコール常用 乳酸アシドーシス
ヨウ素造影剤 乳酸アシドーシス
腎毒性の強い抗生物質 乳酸アシドーシス
ゲンタマイシン 乳酸アシドーシス
利尿剤 脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、血糖値が上昇してコントロール不良
SGLT2阻害剤 脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、低血糖症状
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤 低血糖症状
糖尿病用薬 低血糖症状
スルホンアミド系薬剤 低血糖症状
スルホニルウレア系薬剤 低血糖症状、低血糖のリスクが増加
ビグアナイド系製剤 低血糖症状
インスリン製剤 低血糖症状、低血糖のリスクが増加
チアゾリジン系薬剤 低血糖症状
α-グルコシダーゼ阻害剤 低血糖症状
速効型食後血糖降下剤 低血糖症状
GLP-1アナログ 低血糖症状
イメグリミン 低血糖症状、消化器症状
β-遮断剤 低血糖症状
サリチル酸製剤 低血糖症状
モノアミン酸化酵素阻害剤 低血糖症状
フィブラート系薬剤 低血糖症状
蛋白同化ステロイド 低血糖症状
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 血糖値が上昇してコントロール不良
エピネフリン 血糖値が上昇してコントロール不良
副腎皮質ホルモン剤 血糖値が上昇してコントロール不良
甲状腺ホルモン剤 血糖値が上昇してコントロール不良
卵胞ホルモン 血糖値が上昇してコントロール不良
ニコチン酸製剤 血糖値が上昇してコントロール不良
フェノチアジン系薬剤 血糖値が上昇してコントロール不良
ピラジナミド 血糖値が上昇してコントロール不良
イソニアジド 血糖値が上昇してコントロール不良
OCT2を阻害する薬剤 メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
MATE1を阻害する薬剤 メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
MATE2-Kを阻害する薬剤 メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
シメチジン メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ドルテグラビル メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ビクテグラビル メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
バンデタニブ メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
イサブコナゾニウム メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ピミテスピブ メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ACE阻害剤 血管浮腫、低血糖

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの
  • ニコチン酸(ナイアシン)を含むもの

エクメット配合錠HDと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 50.2円 (1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 ノバルティス ファーマ
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エクメット配合錠HDに関係する解説

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤

  • エクメット配合錠HDは、DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤に分類される。
  • DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤とは、血糖を下げるインスリンの分泌を促すGLP-1(インクレチンと呼ばれるホルモンの一つ)の作用を増強するDPP-4阻害薬と肝臓からの糖放出を抑える他、筋肉・脂肪細胞における糖の取り込み促進作用や腸管での糖吸収抑制作用により血糖を改善するビグアナイド薬の配合剤。

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤の代表的な商品名

  • エクメット配合錠
  • イニシンク配合錠
  • メトアナ配合錠
DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤についての詳しい解説を見る