ウロキナーゼ注「フジ」24万の添付文書
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効果・効能
急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解(発症後6時間以内)。
用法・用量
ウロキナーゼとして960000単位を日本薬局方生理食塩液又は日本薬局方ブドウ糖注射液50~200mLに溶解し、約30分間で静脈内に投与する。
(用法・用量に関連する使用上の注意)
本剤は発症から6時間以内に投与を開始する。
副作用
総症例1,877例中、62例(3.30%)に副作用が認められた。主な副作用としてカテーテル挿入部の出血、血尿等の出血35例(1.86%)、心室性期外収縮等の不整脈17例(0.91%)等が認められた(再審査終了時)。なお、本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。
重大な副作用
- 脳出血(頻度不明)、消化管出血(頻度不明)等の重篤な出血が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、t-PA製剤において、出血の増大に伴い出血性ショックに至ることが報告されているので注意する。
- 心破裂(0.1~5%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- ショック(頻度不明)を起こすことがあるので観察を十分に行い、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶、脈拍異常、発汗等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- 不整脈:t-PA製剤において、重篤な不整脈(心室細動、心室頻拍等)が現れることが報告されているので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
- 過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
- 出血傾向:(0.1~5%未満)血尿、歯肉出血、カテーテル挿入部出血。
- 肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)。
- 消化器:(頻度不明)食欲不振、(0.1~5%未満)嘔気・嘔吐。
- その他:(頻度不明)発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、(0.1~5%未満)不整脈、血圧低下。
使用上の注意
(禁忌)
出血している患者(消化管出血、尿路出血、後腹膜出血、頭蓋内出血、喀血)[出血を助長し、止血が困難になる恐れがある]。
2カ月以内に頭蓋内手術又は2カ月以内に頭蓋内障害あるいは2カ月以内に脊髄手術又は2カ月以内に脊髄障害を受けた患者[出血を惹起し、止血が困難になる恐れがある]。
頭蓋内腫瘍、動静脈奇形、動脈瘤のある患者[出血を惹起し、止血が困難になる恐れがある]。
出血性素因のある患者[出血を惹起し、止血が困難になる恐れがある]。
重篤な高血圧症患者[出血を惹起し、止血が困難になる恐れがある]。
(慎重投与)
高齢者(特に75歳以上)の患者。
大手術後10日以内、臓器生検後10日以内、血管穿刺後10日以内(動注療法後10日以内、動脈穿刺後10日以内等)、日の浅い患者[出血を惹起する恐れがある]。
外傷後10日以内、日の浅い患者[出血を惹起する恐れがある]。
脳血管障害の既往歴のある患者[出血を惹起する恐れがある]。
消化管潰瘍、消化管憩室炎、大腸炎のある患者[出血を惹起する恐れがある]。
活動性結核のある患者[出血を惹起する恐れがある]。
月経期間中又は分娩後10日以内・流早産後10日以内、日の浅い患者[出血を惹起する恐れがある]。
糖尿病性出血性網膜症又は他の出血性眼疾患のある患者[出血を惹起する恐れがある]。
左心房内血栓の疑いのある患者(心房細動を伴う僧帽弁狭窄症患者等)、亜急性細菌性心内膜炎又は急性心膜炎のある患者[脳塞栓を惹起する恐れがある]。
重篤な肝障害、重篤な腎障害のある患者[代謝、排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある]。
血液凝固阻止作用を有する薬剤投与中、血小板凝集抑制作用を有する薬剤投与中又は他の血栓溶解剤投与中の患者。
本剤又は組織培養ウロキナーゼに対して過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
本剤は次の場合にのみ投与する。
- PTCRが実施できない施設で行う場合にのみ投与する。
- PTCR実施までに時間を要する場合にのみ投与する。
- カテーテル挿入が困難な患者の場合にのみ投与する。
- その他PTCRの実施により危険性を伴うと判断される場合にのみ投与する。
本剤は、冠動脈造影により血栓を確認した後、投与を開始することが望ましいが、冠動脈造影の実施が困難な場合は、強い胸痛を伴い心電図上明らかなSTの上昇が認められ、かつ、冠血管拡張剤投与によっても胸痛が緩解しない患者に対して投与する。
本剤の投与はCCU又はこれに準ずる設備を有する施設において実施し、継続して心電図のモニタリングなど患者の状態の観察を十分に行い、望ましくない変化が現れた場合には適切な処置を行う。
本剤の投与並びに本剤と血液凝固阻止作用を有する薬剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤又は他の血栓溶解剤との併用により出血の危険性が増大するので、出血の有無を十分確認すると共に頻回に血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間等)等の血液検査、臨床症状の観察を行い、出血症状が現れた場合には適切な処置を行う。また、他の血栓溶解剤において、75歳以上の高齢者では特に脳出血の危険性が高まるとの報告があるので、投与に際しては十分注意する。
冠状動脈内血栓の溶解にて血流が再開通することにより、不整脈が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には直ちに適切な処置を行う。
本剤の投与開始後に心破裂が起こることがあるので、十分に注意する。
(相互作用)
併用注意:
血液凝固阻止作用を有する薬剤(ヘパリン、ワルファリン、アルガトロバン水和物等)、血小板凝集抑制作用を有する薬剤(アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン塩酸塩等)、血栓溶解剤(t-PA製剤、ナサルプラーゼ等)[出血の危険性が増大するので、頻回に血液凝固能(出血時間、プロトロンビン時間等)等の血液検査、臨床症状の観察を行う(血液凝固阻止作用を有する薬剤、血小板凝集抑制作用を有する薬剤あるいは血栓溶解剤との併用により相加的に出血傾向が増大すると考えられる)]。
アプロチニン製剤[ウロキナーゼの線維素溶解作用を減弱する恐れがある(アプロチニンはプラスミノーゲンアクチベーターやプラスミン活性を抑制する)]。
(高齢者への投与)
高齢者では出血の危険性が高まる恐れがあるので、慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊娠早期又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ウサギ)で胎仔死亡が報告されており、また、本剤の線維素溶解作用からみて、胎盤早期剥離が起こる可能性が考えられる]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
(適用上の注意)
調製時:
溶解後は速やかに使用する。
本剤にヘパリンナトリウムを同時混合する場合は、液のpHを5.0よりアルカリ性側で使用し、また、ヘパリンカルシウムと同時混合する場合は、液のpHを5.0~7.0の範囲内で使用する[本剤中には添加物として人血清アルブミンが加えられており、pH5.0より酸性側ではアルブミン-ヘパリン結合物の沈殿を生成する場合があり、また、pH7.0よりアルカリ性側でヘパリンカルシウムを配合するとリン酸カルシウムの沈殿を生成する場合がある]。