ダイビタミックス注の添付文書
添付文書PDFファイル
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効果・効能
次記疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類欠乏又はビタミン類代謝障害が関与すると推定される場合:神経痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺。
効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
用法・用量
1日1回2mLを点滴静注又は静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
ショック(頻度不明):ショックを起こすことがあるので、全身皮膚潮紅、血圧低下、胸内苦悶、呼吸困難、痙攣等が現れた場合には直ちに投与を中止し適切な処置を行う。
その他の副作用(頻度不明)
- 過敏症:発疹、そう痒感[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
- 消化器:悪心・嘔吐。
- 投与部位:局所疼痛。
使用上の注意
(禁忌)
本剤及びチアミン塩化物塩酸塩に対し過敏症の既往歴のある患者。
(相互作用)
併用注意:レボドパ[レボドパの有効性を減じることがある(ピリドキシン塩酸塩がレボドパの脱炭酸化を促進し、脳内作用部位への到達量を減少させる)]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
授乳婦に投与する場合には授乳を中止させる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。
低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意する[外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している)]。
(適用上の注意)
調製時:本剤は、アミノ酸製剤と混合した場合、ビタミンの分解が促進されることがあるので注意する。
注射速度:静脈内投与により血管痛を起こすことがあるので、注射速度はできるだけ遅くする。
アンプルカット時:本剤はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭しカットすることが望ましい。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(25℃、18カ月)の結果、ダイビタミックス注は通常の市場流通下において1.5年間安定であることが確認された。
(保管上の注意)
遮光。