dl-塩酸メチルエフェドリン散10%「メタル」の添付文書
添付文書PDFファイル
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効果・効能
次記疾患に伴う咳嗽:気管支喘息、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)。
蕁麻疹、湿疹。
用法・用量
1回0.25~0.50gを1日3回経口投与する(dl-メチルエフェドリン塩酸塩として、1回25~50mg)。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
重篤な血清カリウム値の低下:β2刺激剤により重篤な血清カリウム値低下が報告されている。また、キサンチン誘導体併用、ステロイド剤併用及び利尿剤併用により、β2刺激剤による血清カリウム値低下作用が増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意する。特に、低酸素血症においては、血清カリウム値を観察することが望ましい。
その他の副作用:このような副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
- 循環器:(0.1~5%未満)心悸亢進、顔面蒼白等。
- 精神神経系:(頻度不明)熱感、(0.1~5%未満)頭痛、不眠、眩暈、眠気、神経過敏、疲労等。
- 消化器:(0.1~5%未満)悪心、食欲不振、腹部膨満感等。
- 過敏症:(頻度不明)発疹等。
- その他:(0.1~5%未満)口渇。
使用上の注意
(禁忌)
カテコールアミン製剤投与中(エピネフリン、イソプロテレノール等)の患者。
(慎重投与)
甲状腺機能亢進症の患者[交感神経刺激作用により甲状腺機能亢進症を悪化させる恐れがある]。
高血圧症の患者[交感神経刺激作用により高血圧症状を悪化させる恐れがある]。
心疾患のある患者[交感神経刺激作用により心拍数が増加し、心臓に過負荷をかけることがあるため、症状を悪化させる恐れがある]。
糖尿病の患者[交感神経刺激作用により糖代謝を促進し、血中グルコースを増加させる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止する。なお、小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行う。
過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがあるので、使用が過度にならないように注意する。
(相互作用)
併用禁忌:カテコールアミン製剤(エピネフリン、イソプロテレノール等)[不整脈、場合によっては心停止を起こす恐れがあるので併用を避ける(相加的に作用(交感神経刺激作用)を増強させる)]。
併用注意:
- MAO阻害剤、甲状腺製剤(チロキシン、リオチロニン等)[作用が増強される恐れがあるので、減量するなど慎重に投与する]。
- キサンチン誘導体(テオフィリン)、ステロイド剤(プレドニゾロン)、利尿剤(アミノフィリン)[血清カリウム値が低下する恐れがあるので、併用する場合には定期的に血清カリウム値を観察し、用量について注意する(相加的に作用(血清カリウム値の低下作用)を増強し、β2刺激剤はcAMPを活性化しNa-Kポンプを刺激する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
(小児等への投与)
小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(保管上の注意)
遮光。