処方薬
ロサルタンカリウム錠100mg「JG」
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ロサルタンカリウム錠100mg「JG」の添付文書

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効果・効能

  1. 高血圧症。

  2. 高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症。

(効能・効果に関連する使用上の注意)

高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症の場合:高血圧を合併しない及び蛋白尿を合併しない(尿中アルブミン/クレアチニン比300mg/g以上を合併しない)患者における本剤の有効性及び安全性は確認されていない。

用法・用量

  1. 高血圧症:ロサルタンカリウムとして25~50mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日100mgまで増量できる。

  2. 高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症:ロサルタンカリウムとして50mgを1日1回経口投与する。なお、血圧値をみながら1日100mgまで増量できる。但し、過度の血圧低下を起こす恐れのある患者等では25mgから投与を開始する。

(用法・用量に関連する使用上の注意)

高血圧及び蛋白尿を伴う2型糖尿病における糖尿病性腎症に対して、本剤を投与後、前回の検査値と比較して血清クレアチニン値30%以上増加(あるいは血清クレアチニン値1mg/dL以上増加)した場合、及び糸球体濾過値、1/血清クレアチニン値の勾配等で評価した腎機能障害の進展速度が加速された場合は、減量あるいは投与中止を考慮する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

  1. 重大な副作用(頻度不明):次のような副作用が現れることがあるので、症状が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。

    1. アナフィラキシー:不快感、口内異常感、発汗、蕁麻疹、呼吸困難、全身潮紅、浮腫等が症状として現れることがあるので観察を十分に行う。
    2. 血管浮腫:顔面腫脹、口唇腫脹、咽頭腫脹、舌腫脹等の腫脹が症状として現れることがあるので観察を十分に行う。
    3. 急性肝炎又は劇症肝炎。
    4. 腎不全。
    5. ショック、失神、意識消失:ショック、血圧低下に伴う失神、意識消失が現れることがあるので、観察を十分に行い、冷感、嘔吐、意識消失等が現れた場合には、直ちに適切な処置を行い、特に血液透析中、厳重な減塩療法中、利尿降圧剤投与中の患者では低用量から投与を開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う。
    6. 横紋筋融解症:筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症が現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意する。
    7. 高カリウム血症:重篤な高カリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    8. 不整脈:心室性期外収縮、心房細動等の不整脈が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    9. 汎血球減少、白血球減少、血小板減少:汎血球減少、白血球減少、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行う。
    10. 低血糖:低血糖が現れることがある(糖尿病治療中の患者で現れやすい)ので、観察を十分に行い、脱力感、空腹感、冷汗、手の震え、集中力低下、痙攣、意識障害等が現れた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
    11. 低ナトリウム血症:倦怠感、食欲不振、嘔気、嘔吐、痙攣、意識障害等を伴う低ナトリウム血症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど、直ちに適切な処置を行う。
  2. その他の副作用:次のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。

    1. 精神神経系:(頻度不明)頭痛、眩暈、耳鳴、眠気、不眠、浮遊感。
    2. 循環器系:(頻度不明)低血圧、調律障害(頻脈等)、起立性低血圧、胸痛、動悸。
    3. 消化器:(頻度不明)口内炎、口角炎、胃不快感、胃潰瘍、下痢、嘔吐・嘔気、口渇。
    4. 肝臓:(頻度不明)肝機能障害(AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇等)、黄疸。
    5. 腎臓:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇。
    6. 皮膚:(頻度不明)発疹、光線過敏、紅斑、皮膚そう痒、蕁麻疹、多形紅斑、紅皮症。
    7. 血液:(頻度不明)貧血、赤血球減少、ヘマトクリット低下、好酸球増多。
    8. その他:(頻度不明)咳嗽、発熱、ほてり、味覚障害、しびれ感、眼症状(眼のかすみ、眼違和感等)、倦怠感、無力症/疲労、浮腫、関節痛、筋痙攣、筋肉痛、総コレステロール上昇、CK上昇(CPK上昇)、血中尿酸値上昇、女性化乳房、勃起不全。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

  2. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

  3. 重篤な肝障害のある患者。

  4. アリスキレン投与中の糖尿病患者(但し、他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている]。

(慎重投与)

  1. 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者。

  2. 高カリウム血症の患者。

  3. 重篤な腎機能障害のある患者[高カリウム血症が現れやすく、また、腎機能の悪化が起きる恐れがあるので、血清クレアチニンが2.5mg/dL以上の場合には、投与量を減らすなど慎重に投与する]。

  4. 肝機能障害又はその既往のある患者[外国において、健康成人と比較して軽・中等度のアルコール性肝硬変患者ではロサルタンの消失速度が遅延し、ロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度がそれぞれ約5倍及び約2倍に上昇することが報告されている]。

  5. 脳血管障害のある患者[過度の降圧が脳血流不全を惹起し、病態を悪化させる恐れがある]。

  6. 体液量が減少している患者(利尿降圧剤投与中、厳重な減塩療法中、血液透析中)。

  7. 高齢者。

(重要な基本的注意)

  1. 両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能悪化させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。

  2. 高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させる恐れがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避ける。また、腎機能障害、コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では、高カリウム血症が発現する恐れがあるので、血清カリウム値に注意する。

  3. アリスキレンを併用する場合、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。なお、eGFRが60mL/分/1.73㎡未満の腎機能障害でアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける。

  4. 本剤の投与によって、一過性の血圧低下(ショック症状、意識消失、呼吸困難等を伴う)を起こす恐れがあるので、そのような場合には投与を中止し適切な処置を行い、また、本剤投与中は定期的(投与開始時:2週間ごと、安定後:月1回程度)に血圧のモニタリングを実施し、特に次の患者では投与は少量より開始し、増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行う:1)利尿降圧剤投与中の患者、2)厳重な減塩療法中の患者、3)血液透析中の患者。

  5. 降圧作用に基づく眩暈、ふらつきが現れることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させる。

  6. 手術前24時間は投与しないことが望ましい。

  7. 本剤を含むアンジオテンシン2受容体拮抗薬投与中にまれに肝炎等の重篤な肝障害が現れたとの報告があるので、肝機能検査を実施するなど、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。

  8. 2型糖尿病における糖尿病性腎症の患者では貧血が現れやすいので、本剤投与中は定期的(投与開始時:2週間ごと、安定後:月1回程度)に血液検査を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には貧血の原因を考慮し、適切な処置を行う。

  9. 2型糖尿病における糖尿病性腎症の患者では血清カリウム上昇及び血清クレアチニン上昇が現れやすいので、本剤投与中は定期的(投与開始時:2週間ごと、安定後:月1回程度)に血清カリウム値及び血清クレアチニン値のモニタリングを実施し、観察を十分に行う。血清カリウム値及び血清クレアチニン値に異常が認められた場合には、適切な処置を行う。特に、2型糖尿病における糖尿病性腎症の患者では本剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用した場合、急性腎障害、高カリウム血症のリスクが増加するとの報告があるため、本剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤を併用する際には注意する。

(相互作用)

本剤は、主に薬物代謝酵素チトクロームP450・2C9(CYP2C9)により活性代謝物であるカルボン酸体に代謝される。

併用注意:

  1. カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)、カリウム補給剤(塩化カリウム(補給剤))、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、トリメトプリム含有製剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)[血清カリウム上昇、高カリウム血症を起こす恐れがある(併用によりカリウム貯留作用が増強する恐れがあるので、腎機能障害のある患者には特に注意し、また、本剤とアンジオテンシン変換酵素阻害剤及びカリウム保持性利尿剤の3剤併用の場合には特に注意する)]。

  2. アリスキレン[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)、なお、eGFRが60mL/min/1.73㎡未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンとの併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避ける(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。

  3. アンジオテンシン変換酵素阻害剤[腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こす恐れがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察する(併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある)]。

  4. 非ステロイド性消炎鎮痛剤

    1. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[本剤の降圧作用が減弱される恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、本剤の降圧作用を減弱させる可能性がある)]。
    2. 非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)[腎機能悪化している患者では、更に腎機能が悪化する恐れがある(プロスタグランジンの合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる)]。
  5. リチウム(炭酸リチウム)[リチウム中毒が報告されているので、血中リチウム濃度に注意する(本剤のナトリウム排泄作用により、リチウムの蓄積が起こると考えられている)]。

(高齢者への投与)

  1. 高齢者では一般に生理機能が低下しているので、患者の状態に注意する。

  2. 高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こる恐れがある)ので、低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

  3. 高齢者での体内薬物動態試験で、ロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度が非高齢者に比べて高くなることが認められている(非高齢者に比較してロサルタン及びカルボン酸体の血漿中濃度がそれぞれ約2倍及び約1.3倍に上昇)。

  4. 高齢者と非高齢者との間で降圧効果及び副作用の発現に関する差異は認められていない。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止する[妊娠中期及び末期に本剤を含むアンジオテンシン2受容体拮抗剤を投与された高血圧症の妊婦の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、多臓器不全、頭蓋形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢奇形、頭蓋顔面奇形、肺発育不全等が現れたとの報告がある]。

  2. 本剤投与中は授乳を中止させる[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている]。

    (参考)ラットの周産期及び授乳期に10~100mg/kg/日投与した試験において、100mg/kg/日で産仔死亡の軽度の増加が認められ、また、各投与群で産仔低体重が認められ、本試験の無毒性量は追加試験の成績から5mg/kg/日であった。

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(取扱い上の注意)

安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃・75%RH、6カ月)の結果、外観、溶出挙動及び含量等は規格の範囲内であり、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推定された。

(保管上の注意)

気密容器。