プリビナ液0.05%の添付文書
添付文書PDFファイル
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効果・効能
1. 上気道諸疾患の充血・うっ血。
1. 上気道粘膜表面麻酔時における局所麻酔剤の効力持続時間の延長。
用法・用量
通常、成人鼻腔内には1回2~4滴を1日数回、咽頭・喉頭には1回1~2mLを1日数回塗布又は噴霧する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
局所麻酔剤への添加には、局所麻酔剤1mLあたり0.05%液2~4滴の割合で添加する。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2. その他の副作用
- 過敏症:(頻度不明)過敏症状。
- 精神神経系:(頻度不明)眠気等の鎮静作用(特に小児)、神経過敏、頭痛、めまい、不眠症。
- 循環器:(頻度不明)血圧上昇。
- 呼吸器:(頻度不明)くしゃみ。
- 胃腸:(頻度不明)悪心・嘔吐。
- 鼻:(頻度不明)鼻熱感、鼻刺激痛、鼻乾燥感、嗅覚消失、反応性鼻充血、鼻漏。
- 長期使用:(頻度不明)顆粒球減少、反応性低下。
使用上の注意
(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 乳児及び2歳未満の幼児〔9.7.1参照〕。
- MAO阻害剤投与中の患者〔10.1参照〕。
(重要な基本的注意)
連用又は頻回使用により反応性低下や局所粘膜二次充血を起こすことがあるので、急性充血期に限って使用するか、又は適切な休薬期間をおいて使用すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
1.1. 冠動脈疾患のある患者:冠動脈疾患を悪化させるおそれがある。
1.2. 高血圧症の患者:血圧が上昇するおそれがある。
1.3. 甲状腺機能亢進症の患者:本剤に対する感受性が高まるおそれがある。
1.4. 糖尿病の患者:血糖値が上昇するおそれがある。
1.5. 交感神経作用薬による不眠、めまい等の既往のある患者:本剤の作用が強くあらわれるおそれがある。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(小児等)
7.1. 乳児及び2歳未満の幼児:使用しないこと(本剤の作用が強くあらわれ、ショックを起こすことがある)〔2.2参照〕。
7.2. 2歳以上の幼児、小児:使用しないことが望ましい(過量投与により、発汗、徐脈、昏睡等の全身症状があらわれやすい)、やむを得ず2歳以上の幼児、小児に使用する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
(相互作用)
- 併用禁忌:
MAO阻害剤(セレギリン塩酸塩(エフピー)、ラサギリンメシル酸塩(アジレクト)、サフィナミドメシル酸塩(エクフィナ))〔2.3参照〕[急激な血圧上昇が起こるおそれがある(本剤はアドレナリン作動薬であり、MAO阻害剤の投与を受けている患者では、ノルアドレナリンの蓄積が増大しているため、併用した場合急激な血圧上昇が起こるおそれがある)]。
(過量投与)
- 症状
過量投与時、主な全身作用として、血圧上昇と二次作用として臓器虚血がみられる。
過量投与時、幼・小児では顕著な鎮静があらわれ、迅速な処置が必要となり、幼・小児でみられる症状に次のようなものがある[1)呼吸機能:呼吸数低下又はチェーン・ストークス型不規則呼吸、二次性肺水腫、2)心血管系:頻脈、高血圧、反射性徐脈、重度の場合一過性血圧上昇の後に低血圧及びショック、心律動障害、冠動脈収縮に伴う狭心症様症状、3)中枢神経系:一過性興奮及び反射亢進、次いで体温低下や意識障害等の中枢神経系抑制、瞳孔散大、一過性神経過敏、頭痛、ねむけ、めまい、4)皮膚・粘膜:四肢冷却、蒼白、発汗、悪寒]。
- 処置
過量投与時、微温の等張食塩液で鼻腔内をくり返しすすぎ、洗浄液を吐き出させる。過量投与時、患者の意識障害されている場合や幼・小児では頭を下げた姿勢をとらせ、鼻をすすぎ、同時に嚥下を避けるために鼻-咽頭腔の吸引を行う(症状に応じて対症療法を行うこと)。
(適用上の注意)
- 薬剤調製時の注意
本品を小分けする場合は、微生物の混入等汚染が起きないよう注意し、一度小分けしたものは、本品容器に戻さないこと。また、汚染が起きたときは使用しないこと。
- 薬剤使用時の注意
眼科用として使用しないこと。
(その他の注意)
- 臨床使用に基づく情報
外国において類似化合物(塩酸キシロメタゾリン)による治療中、原因不明の突然死の報告がある。
(保管上の注意)
室温保存。