交感神経刺激薬(点眼薬)
交感神経を刺激することで、瞳孔を広げたり血管の収縮作用などをあらわし、充血を抑えたり、検査時や手術時などに使用する薬
交感神経刺激薬(点眼薬)の解説
交感神経刺激薬(点眼薬)の効果と作用機序
交感神経 を刺激することで、瞳孔を広げたり血管の収縮作用などをあらわし、充血を抑えたり、検査時や手術時などに使用する薬- 体内に交感神経が作用するα1受容体というものがある
- 本剤はα1受容体を刺激することで、瞳孔が広がる(散瞳)作用や血管収縮作用などをあらわす
交感神経刺激薬(点眼薬)の薬理作用
体内の交感神経が関与するα1受容体というものがある。α1受容体を刺激すると瞳孔が広がる(散瞳)作用や血管収縮作用などがあらわれる。
本剤は交感神経の受容体であるα1受容体を刺激することによって、眼を散瞳させることで眼の検査や手術などに使用したり、血管収縮作用により眼の充血を抑える作用をあらわす。
交感神経刺激薬(点眼薬)の主な副作用や注意点
- 眼などへの局所的な副作用
- 眼痛、目のかゆみなどの症状があらわれる場合がある
- 全身に対する副作用
- 点眼後、薬液が眼と鼻をつなぐ菅を通り体内へ吸収されることによって生じる
- 頻度は非常に稀である
- 血圧上昇などがあらわれる可能性がある
交感神経刺激薬(点眼薬)の一般的な商品とその特徴
ネオシネジン
- 主に眼手術時などの散瞳薬として使用される
ピバレフリン
- 主に開放隅角緑内障や高眼圧症で使用される
- 本剤の使用に関する注意
- バイアル瓶入りの粉末と添付溶剤からなり、使用前に粉末を添付溶剤で溶解してから使用(点眼)する
- 溶解後は1ヶ月以内に使用する
プリビナ
- 主に目の充血を和らげる目的で使用される
- 他の剤形で「点鼻液」も存在するので混同しないこと