しんすぷりんと
シンスプリント
すねの内側に位置する脛骨の下側1/3辺りに痛みが発生する状態
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最終更新: 2023.01.05
シンスプリントの基礎知識
POINT シンスプリントとは
スポーツ障害の一つで、スネの内側の下1/3あたりに鈍い痛みが発生した状態です。短距離走、長距離走などの選手に起こることが多く、原因は過度の運動、悪いフォーム、合わないシューズ、コンクリートでの走り込み、筋力不足、扁平足など多様です。疲労骨折とは異なり、足の骨(脛骨)に異常はありませんが、骨の表面を覆う骨膜や、腱(筋肉が骨にくっつく部位)に炎症が起きています。症状としては運動時に鈍い痛みが現れることが特徴的です。悪化すると日常生活でも痛む場合があります。日頃の運動状況の確認や身体診察、画像検査(レントゲンやMRIなど)で診断します。治療として、まず原因となっている運動の制限および運動環境の改善を行います。痛みが強い場合には痛み止めも使用します。痛みが強い時期を過ぎたら、慎重にリハビリを開始します。シンスプリントが心配な方や治療したい方は整形外科を受診してください。
シンスプリントについて
- オーバーワークによる脛骨(スネ)の骨膜の
炎症 - 骨折はしていない
- 過労性脛骨骨膜炎、過労性脛部痛、脛骨内側症候群などとも呼ばれる
- 運動し始めた場合や激しい運動をした場合に起こりやすい
- 走る競技をする人に起こりやすい
シンスプリントの症状
- 骨折のような鋭く部分的な痛みと異なり、違和感や鈍痛がスネ周囲の比較的広範囲に現れる
- 運動時に
症状 は出現しやすいが、症状が進行すると慢性化してくる- 症状が進むと日常生活にも支障が出うる
シンスプリントの検査・診断
症状 と生活の状況から判断する- 骨折がないことも確認する
- 骨折がないことの確認のため、
レントゲン (X線 )検査を行う- ただしレントゲンでは小さな
疲労骨折 は判別不能
- ただしレントゲンでは小さな
- 骨折がないことの確認のため、
- 精密検査として
MRI 検査を行うと、骨膜の炎症 が分かる場合がある
シンスプリントの治療法
- 基本的には安静が最重要となる
- 痛みが強い時期にはアイシングや痛み止めを使用する
- 病状を進行させない観点や、筋力を落とさない観点から、無理のない範囲のストレッチも重要となる
- 筋力を落とさないために、痛みが引いてきたら水泳やチューブトレーニングなどのリハビリも重要