とうごうしっちょうがたぱーそなりてぃしょうがい
統合失調型パーソナリティ障害
過剰な現実的な考えや知覚に支配されてしまい、社会生活に支障をきたしている状態
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最終更新: 2019.03.06
統合失調型パーソナリティ障害の基礎知識
POINT 統合失調型パーソナリティ障害とは
現実のことより非現実的な話題を好み、奇妙な行動や考え(具体例は下記参照)に支配され、社会生活に問題が起こる病気のことです。環境と遺伝の療法が影響していると考えられており、他のパーソナリティ障害より、遺伝の関係が強いとされます。特定の検査はありませんが、自覚症状や周りの人の話から診断が行われます。根本的な治療はありませんが、信頼関係が構築された後の精神療法には効果が期待できます。不安や緊張を感じることがあり、気持ちを落ち着かせるために抗不安薬を使うことがあります。統合失調型パーソナリティ障害が心配な人やその家族は精神科や心療内科で相談してください。
統合失調型パーソナリティ障害について
- 過剰な現実的な考えや知覚に支配されてしまい、社会生活に支障をきたしている状態
- マイペースで社会生活が苦手である点は、統合失調型パーソナリティ障害にもシゾイドパーソナリティ障害にも共通する
- 統合失調型パーソナリティ障害の人は、頭が働きすぎて考えが広がっていく傾向にある
- シゾイドパーソナリティ障害の人は、内向的で孤独で静かな傾向にある
- いくつかの特徴に当てはまっても、著しく偏って柔軟性がなく持続的で苦痛などを引き起こしているのでなければパーソナリティ障害とは診断しない
- 文化的背景や社会的背景によって、パーソナリティ障害の特徴に当てはまるとみなされる内容は変わる
- 明確な原因はわかっていない
- 直感力やインスピレーションを発揮して、大きな変革をもたらすことがある
- 統合失調症、発達障害などとの区別が困難な場合がある
統合失調型パーソナリティ障害の症状
- 主な
症状 の例- 普通の偶然のできごとや事件に対して間違った解釈をして、特に人に対して普通でない意味付けをする
- 奇妙な信念(迷信、テレパシー、第六感)などを強く信じ、行動に影響を与えている
- 別の誰かがいるように感じるなど、身体的な錯覚を含む普通でない知覚体験がある
- 曖昧、抽象的、細部にこだわる、紋切り型など、奇異な考え方と話し方
- 疑い深さや妄想的な考え方がある(同僚と上司が自分をおとしいれようとしているのではないか)
- 場面、自分の体に合っていない服装、汚れた服装や、同僚との冗談に交われないなど、通常の社会的習慣への意識が少ない
- 親兄弟以外に親しい人や信頼できる人がいない、など対人関係を煩わしいものと思っている
- 一人を好み、他人と関わるのはやむをえない時だけである。社交場面での不安や緊張は長く過ごしていてもあまり弱まらない
統合失調型パーソナリティ障害の検査・診断
- 診断を確定できるような、統合失調型パーソナリティ障害に特有の検査はない
症状 や周りの人の話を聞いたりすることで診断する
統合失調型パーソナリティ障害の治療法
- 主な治療
- 精神療法は信頼関係が築ければ有効であることも多い
- 社交場面での不安、緊張を取り除くためにベンゾジアゼピン系
抗不安薬 が有効な場合がある - 抗うつ薬、
抗精神病薬 が有効な場合があるが、効果が無いケースも多い
統合失調型パーソナリティ障害が含まれる病気
統合失調型パーソナリティ障害のタグ
統合失調型パーソナリティ障害に関わるからだの部位
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