ふくじんせいきしょうこうぐん(ふくじんせいだんせいかしょう)
副腎性器症候群(副腎性男性化症)
男性ホルモンが過剰に分泌されることで、性器の形態と機能に異常がみられる病気
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最終更新: 2020.04.11
副腎性器症候群(副腎性男性化症)の基礎知識
POINT 副腎性器症候群(副腎性男性化症)とは
男性ホルモンが過剰に分泌される病気です。性器の形態や機能に異常が現れます。性器の所見から男性化、女性化に2分され、症状もそれぞれで異なります(下記参照)。新生児スクリーニング検査で調べられ、副腎性器症候群であればステロイド薬を使って治療が行われます。また、性器の形態異常に対しては、手術が行われます。副腎性器症候群が心配な人は小児科や婦人科、泌尿器科を受診してください。
副腎性器症候群(副腎性男性化症)について
男性ホルモン が過剰に分泌されることで、性器の形態と機能に異常がみられる病気- 遺伝子の突然変異により起こる
- 6番
染色体 の突然変異により、脂肪や炭水化物の代謝 を制御する物質が合成できなくなる
- 6番
- 遺伝子の突然変異により起こる
- 性器の
所見 から男性化と女性化に分類される
副腎性器症候群(副腎性男性化症)の症状
- 男女児とも、早い時期に発育が停止する
- 女性におこる場合
- 体毛の増加
- ニキビ
- 声が低くなる
- 月経の異常および無月経
- 子宮の
萎縮 (子宮発育不全) - 乳房発育不全
- 陰核の拡大
- 男性的な外見の性器(子宮、
卵巣 、卵管などの構造は正常)
- 男性におこる場合
- 出生時に異常はみられない
- 幼少時から陰茎が発育し、陰毛が生える
- 声が太くなる
- 胎児期におこる場合
- 哺乳力の低下
- 嘔吐
- 下痢
副腎性器症候群(副腎性男性化症)の検査・診断
- 新生児
スクリーニング検査 - 尿中の
副腎皮質ホルモン と、その代謝 物質の測定
- 尿中の
副腎性器症候群(副腎性男性化症)の治療法
- 主な治療法
ステロイド薬 の内服:ホルモン バランスを保ち、副腎不全 を防止する- 手術:男性的な形状をした女児の性器を矯正する