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ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
スポーツなどで膝を伸ばす動作を過度に繰り返すことによって、膝のお皿のまわりの腱に痛みが起こる状態
4人の医師がチェック 36回の改訂 最終更新: 2022.03.11

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の基礎知識

POINT ジャンパー膝(膝蓋腱炎)とは

スポーツなどで膝を伸ばす動作を過度に繰り返すことによって、膝のお皿の周りの腱に痛みが起こる状態のことです。バスケットボールやバレーボールといったジャンプを頻繁にする競技者に多いことから、ジャンパー膝と呼ばれることもあり、成長期に多く見られます。ジャンパー膝になると運動時に膝の前側が痛み、押しただけでも痛みが出ることもあります。診察やレントゲン検査、MRI検査によって診断が行われます。保存的療法(安静にして負荷をかけないようにすること)で症状は改善することが多く、必要に応じて痛み止めを使って痛みを和らげます。ジャンパー膝が心配な人は整形外科を受診してください。

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)について

  • スポーツなどで膝を使う動きをしすぎることで、膝蓋骨(膝のお皿)のまわりの腱に痛みが起こる状態
    • 膝蓋腱や大腿四頭筋腱が膝蓋骨にくっついている部分にダメージが蓄積することで起こる
    • バスケットボール選手やバレーボール選手に多く見られることからジャンパー膝と呼ばれる
      • バレーボール選手の約3割程度が抱えているという報告もある
  • 成長期に起こることも多い
    • 骨の成長スピードが早く腱に負担がかかるため
  • オスグット・シュラッター病やシンディングラーセン・ヨハンソン病なども広い意味でジャンパー膝に含まれる

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の症状

  • 運動時に膝の前側が痛む
    • 膝のお皿を押しても痛みがでる
  • 初期は運動開始時の痛みが中心であるが、進行すると運動後、運動中も痛みが出るようになる

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の検査・診断

  • レントゲン検査
    • 膝蓋腱の石灰化(硬くなること)が見られることがある
    • すねより少し上の部分の骨が剥がれている場合があり、この場合は厳しい運動制限が必要になる
  • ただし、レントゲンなど検査の異常はでないことが多い

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の治療法

  • 基本的に保存的治療を行う
    • 痛みが強い時は安静にする
    • 運動前のウォームアップやストレッチ、運動中のサポーターの装着、テーピング、運動後のアイシングなど
  • 必要に応じてNSAIDsなどの痛み止めを使用する

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)が含まれる病気

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