ねこひっかきびょう
猫ひっかき病
動物に噛まれたり引っ掻かれたりすることで感染する病気。バルトネラ菌という細菌に感染することで発熱やリンパ節の腫れを起こす
4人の医師がチェック 43回の改訂 最終更新: 2020.08.02

猫ひっかき病の基礎知識

POINT 猫ひっかき病とは

バルトネラ菌による感染症で、猫や犬に引っかかれてうつる病気です。引っかかれた傷口が腫れてからリンパ節が腫れてくるという症状が特徴的です。 傷口周囲の分泌液を培養したり遺伝子検査したりして診断します。たいていの人は無治療で自然に治りますが、症状がなかなか治らない人は抗菌薬を用いて治療します。猫ひっかき病が心配な人や治療したい人は、皮膚科や感染症内科を受診して下さい。

猫ひっかき病について

  • 犬や猫に噛まれたり引っ掻かれたりすることで感染する病気
    • バルトネラ菌という細菌の感染
  • バルトネラ菌は犬や猫にいる病原体
    • 犬や猫は菌を持っていても無症状
    • バルトネラ菌を持つ犬や猫にひっかかれて傷ができた部位から感染する
    • バルトネラ菌を持つ犬や猫についているノミからヒトへ感染することもある

猫ひっかき病の症状

  • 傷を負ってから数日-14日程度の潜伏期がある
    • まず傷口の腫れや痛み、水ぶくれが起こる
    • その後1-3週間後に傷口の近くのリンパ節が腫れる
      • 発熱が起こることもある

猫ひっかき病の検査・診断

  • 感染部位の培養検査や遺伝子検査(PCR法)などでバルトネラ菌の存在を確認する

猫ひっかき病の治療法

  • 通常は数週間から数ヶ月で自然に治る
    • なかなか治らない場合、症状が強い場合などは感受性のある(効果の認められる)抗菌薬を使用する
      • アジスロマイシン
      • クラリスロマイシン   など

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