こうやくりんしょうこうぐん
絞扼輪症候群
手足にひもで縛ったようなくびれ(絞扼輪)がみられる病気のこと。指が5本に分離していないで一体となっていることもある
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最終更新: 2022.03.23
絞扼輪症候群の基礎知識
POINT 絞扼輪症候群とは
手や足にひもで縛ったようなくびれがみられる病気のことです。指がきちんと5本に分かれずに一体となっていることや指がきちんと成長しきれていないこともあります。手足の変形を調べるためにCT検査やMRI検査を行い、骨や腱の状態を調べます。指の異常を手術によって正常に近い形に形成します。絞扼輪症候群の治療は整形外科や形成外科で行われます。
絞扼輪症候群について
- 手足にひもで縛ったようなくびれ(絞扼輪)がみられる病気のこと
- 指がきちんと5本に分離していないで一体となっていることもある
- 指がきちんと成長しきれていなこともある
- 胎児期に母親のお腹の中で羊膜の一部が絡まることで引き起こされると言われている
絞扼輪症候群の症状
- 手足の変形、欠損
- 手足の動かしづらさ
絞扼輪症候群の検査・診断
- 画像検査:手足の変形を調べる
レントゲン 検査:X線 を利用した検査CT 検査:X線を利用した検査で、レントゲン検査より被ばく量が多いMRI 検査:磁気を利用した検査
絞扼輪症候群の治療法
- 手術
- 指にくびれがある場合
- 骨再建術:くびれを正常な太さにする
- 指が欠損している場合
- 趾
骨移植 術:足の指を手に移植する
- 趾
- 指が合わさっている場合
- 分離手術:合わさっている部分を切り、分離させる
- 指の骨が一部欠損していてフニャフニャな状態になっている場合
- 骨移植術:骨を移植して欠損した部分につける
- 指にくびれがある場合
- 指が欠損している場合でも、手の働きに影響しなければ治療をしないこともある