Beta クラミジア尿道炎のQ&A
- 排尿時の痛みや尿道の痛み(排尿時痛、尿道痛)が出ますが、出ても軽いことが多いです。
- ペニスの先(外尿道口)から、水っぽく薄い膿が少量出ることがあります。
- 進行すると精巣上体炎を併発します。
クラミジア尿道炎の原因、メカニズムについて教えて下さい。
クラミジア尿道炎は、クラミジア・トラコマティスという細菌が尿道に感染して起こる疾患です。一般的に性行為により感染し、淋菌感染症と並んで頻度が高い性感染症です。
尿道が男性の方が長いためクラミジア性尿道炎はほぼ男性にしか起こりません。淋菌同様、オーラルセックスによる咽頭炎やアナルセックスによる直腸炎も問題になっています。女性では子宮頸管炎や骨盤炎症性疾患などの原因となります。
クラミジア尿道炎の治療法について教えて下さい。
クラミジア尿道炎は飲み薬の抗菌薬で治療しますが、初めての受診日当日にはクラミジアを検査で確定することが出来ない(結果が出るまでに数日間かかる)ため、症状からクラミジア尿道炎と推測して抗菌薬を選択します。
時にクラミジア以外の菌が原因であったり、抗菌薬が効きにくくなった耐性菌であったりすることがあります。そのため治療後にも検査を受け、きちんと治癒していることを確認することが必要です。
また、症状が軽くなっても決められた期間は薬を飲みつづけることが大切です。
クラミジア尿道炎は、どんな症状で発症するのですか?
クラミジア尿道炎は、感染して1-3週の潜伏期間の後に、以下のような症状で発症します。
これらの症状がいずれも軽く、自身が感染していることに気付かないようなこともしばしばあります。
クラミジア尿道炎は、どのように診断するのですか?
クラミジア尿道炎は、尿検査や尿道分泌物の検査で診断が可能です。しかし、結果が出るまでには3-7日程度を要します。
クラミジア尿道炎は、他人にうつる病気ですか?
クラミジア尿道炎は、性行為により他人に感染します。腟性交のほか、オーラルセックスでも起こることが少なくありません。
クラミジア尿道炎に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい
クラミジアによる性感染症の場合、いわゆるピンポン感染(卓球のラリーのように、病原菌をパートナーとの間でうつしたり、うつされたりを繰り返すこと)を防ぐために、パートナーも一緒に検査や治療を受ける必要があります。
感染を予防するにはコンドームの使用が勧められます。