さいきかんしえん
細気管支炎
主にウイルスが原因となって生じる、細気管支という気管支の末端部分の炎症。特に乳幼児で多い
8人の医師がチェック 117回の改訂 最終更新: 2017.11.30

Beta 細気管支炎についての医師コメント

細気管支炎の代表的な原因といえばRSウイルスです。基本的には冬にはやる風邪なのですが、最近は春先まで流行が続き、夏にも感染の報告数は増加しているようです。
軽症であれば発熱、鼻水など普通の風邪の症状だけでおさまることがあります。鼻水はかなり多くなると思います。ですが、長引いてしまうと、喘息のようなゼーゼーや咳がかなりひどくなってきて、呼吸が苦しくなることがあります。
検査としては、鼻水を使って迅速検査をすることができます。ですが、診断がついたからといってインフルエンザのような治療法があるわけではありません。症状を和らげる薬を使うしかありません。呼吸が苦しくなってしまっている場合は入院して酸素を投与します。
ワクチンもまだ開発されていません。重症化を抑える薬は開発されているのですが、高価で、元々重篤な病気を持っているような子供にしか適応はありません。したがって手洗い、マスクなど、普通の風邪と同じ予防法をとるしかありません。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.30

早産時でRSウイルスからの細気管支炎で重症化し、人工呼吸管理を要したたため他院から紹介されてきた例がありました。当時シナジスの投与はなされておらず、重症化を防ぐ意味ではシナジス投与が有効だったのかもしれません。しかし極めて高額な製品のため、やたらめったら使えないという実情もあります。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.04.09