せいそうそんしょう
精巣損傷
精巣が損傷した状態。スポーツや事故で陰部(陰嚢)を強打すると起こることがある
6人の医師がチェック 62回の改訂 最終更新: 2022.05.30

精巣損傷の基礎知識

POINT 精巣損傷とは

精巣に外から強い力が加わって精巣に傷がつくことです。軽症ですむことがほとんどですが、太ももや恥骨などに精巣が挟まれると破裂することもあります。軽症の場合は安静を保ち様子をみることで回復が期待できますが、陰嚢内が腫れ上がり出血がひどい場合や精巣破裂が疑われる場合は手術を行い、精巣の傷を修復します。陰嚢をを強打し、腫れ上がってきたときには精巣損傷の可能性があるので、すみやかに泌尿器科を受診して損傷の程度などを確認してもらってください。

精巣損傷について

  • 精巣が損傷した状態
    • 陰部(陰嚢)を強打することで起こる
  • 主な原因
    • スポーツや事故、けんかなどによる打撲

精巣損傷の症状

  • 激しい陰部、下腹部の痛み
  • 吐き気
  • 陰嚢の内出血、腫れ

精巣損傷の検査・診断

  • 超音波検査陰嚢内の状態を調べる
  • 画像検査:必要に応じて周囲の臓器や骨にも損傷があるかを調べる
    • レントゲン検査
    • CT検査(腹部~骨盤部)

精巣損傷の治療法

  • 軽い打撲の場合
    • 安静にし、局所のアイシングを行う
  • 損傷が激しい場合は、手術による修復が必要になることもある

精巣損傷の経過と病院探しのポイント

精巣損傷が心配な方

精巣損傷が心配は人は泌尿器科を受診してください。また損傷の程度が重い場合には、手術で損傷個所を縫い合わせる必要があるので、可能ならば手術が行える医療機関を受診してください。ただし、近くに泌尿器科のクリニックがあるのであれば、まず検査をしてもらい手術の必要性について判断してもらってもよいです。

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