いぽりーぷ
胃ポリープ
胃の中の粘膜が一部隆起したもの。ポリープには良性のものと悪性のものがある
4人の医師がチェック 100回の改訂 最終更新: 2021.03.25

胃ポリープの基礎知識

POINT 胃ポリープとは

胃ポリープは胃粘膜の一部が隆起したものです。胃ポリープには過形成性ポリープ・胃底腺ポリープ・特殊型ポリープなどがあります。症状はないことが多いですが、まれに吐き気・黒色便・吐血などが起こります。 症状や身体診察に加えて、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行って診断します。治療は、胃カメラを用いてポリープを切除します。胃ポリープが心配な人や治療したい人は、消化器内科・消化器外科・内視鏡科を受診して下さい。

胃ポリープについて

  • 胃の中の粘膜が一部隆起したもの
  • 大きく3つの種類に分類される
    • 過形成性ポリープ
    • 胃底腺ポリープ
    • 特殊型ポリープ
  • ポリープと呼ばれるもの自体は良性であるが、その中でも一部のものは後にがん化することがある

胃ポリープの症状

  • 痛みはないことがほとんどである
  • まれに起こる症状
    • 吐き気
    • 消化管の出血
      • 黒色便
      • 吐血

胃ポリープの検査・診断

  • 胃カメラ上部消化管内視鏡検査
  • 画像検査:胃にポリープがないかを調べる(胃カメラより診断力は落ちるが簡便に行うことができる)
    • 腹部CT検査
    • 腹部X線検査レントゲン検査)

胃ポリープの治療法

  • 過形成性ポリープ
    • 出血しやすい
    • まれにがん化することがある
    • 自然に消えてなくなることもある
    • ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が関与していることが多い
    • 2cmよりも大きい場合や出血しやすい場合は、手術で切除することが多い
  • 胃底腺ポリープ
    • 1つではなく複数個同時にできることが多い
    • はっきりした原因は不明だが、女性ホルモン消化管ホルモンの関与が指摘されている
    • 胃酸を過剰に分泌して胃を荒らすことがある
    • 基本的にがん化することはないと言われている
  • 胃炎がある場合、プロトンポンプ阻害薬(胃酸の分泌を抑える薬)を使うことがある
  • ヘリコバクター・ピロリ菌の感染がある場合、薬を使って除菌を行う
    • プロトンポンプ阻害薬
    • ペニシリン系抗菌薬
    • マクロライド系抗菌薬

胃ポリープのタグ

胃ポリープに関わるからだの部位