あきれすけんえん、あきれすけんしゅういえん
アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎
運動をしすぎでアキレス腱およびその周りに炎症が起こった状態。オーバーユース症候群のひとつ。
8人の医師がチェック 88回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎のQ&A

    アキレス腱炎の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    アキレス腱炎とは、スポーツや重労働などで足を使いすぎることによって生じる疾患です。運動により、繰り返しアキレス腱にストレスがかかると、腱に小さな傷ができ、それを繰り返すことで腱が炎症を起こします。

    アキレス腱炎とアキレス腱滑液包炎の違いについて教えて下さい。

    アキレス腱滑液包炎とは、アキレス腱に付着する滑液包という袋に炎症が起きる疾患です。滑液包は、滑液という液体が入っています。筋肉や腱、骨がすれるところにあり、衝撃を吸収する役割があります。この滑液包に炎症が起きると、アキレス腱滑液包炎と診断されます。

    アキレス腱炎が発症しやすくなる、またはアキレス腱炎の人が他に注意すべき病気はありますか?

    アキレス腱炎は、オーバーユース症候群のひとつともいわれ、使い過ぎが原因の疾患です。激しいスポーツをする人や重労働の仕事をしている人は発症しやすくなります。また、年齢と共に腱が変性してくるため、中年以降では、ウォーキングやジョギングなどの運動でも発症しやすくなります。

    アキレス腱炎は、どんな症状で発症するのですか?

    主な症状は、アキレス腱の痛みです。アキレス腱は踵の上にある腱で、そこを押すと痛みが生じ、足首をつま先側に伸ばすと痛みが強くなります。運動した後や、朝起きて歩くときなどに痛みが出ます。ひどくなると、安静にしていても痛みが出る場合もあります。

    アキレス腱炎は、どのように診断するのですか?

    まず、痛みの部位や症状を問診・触診で調べます。アキレス腱炎が疑われると、MRI検査や超音波検査を行います。MRI検査を行うと、炎症を起こしている部分がわかります。MRI検査、超音波検査ともに痛みなく検査が行えます。

    アキレス腱炎の治療法について教えて下さい。

    アキレス腱炎の治療は、発症後の時期によって分けられます。痛みが強く、足首が腫れたり熱を持っていたりする時期には、炎症を抑える治療を行います。具体的には、アイシングや物理療法(超音波療法など)、消炎鎮痛剤などの薬物療法を行います。痛みや腫れが引いて来たら、運動療法を始めます。ふくらはぎのストレッチや筋力トレーニングを行います。また、運動するときの姿勢を修正し、ひどくならないようにします。

    アキレス腱炎は、再発を予防できる病気ですか?

    正しい治療を行うことで、再発を予防できます。アキレス腱炎は痛みが引いたと思っても、十分に治療をしないと、運動を再開しても再び痛みが出始め、長引いてしまうことがあります。炎症が治まるのを待ってから、徐々に運動をはじめ、運動するときのくせを修正しながら、運動を行いましょう。

    アキレス腱炎に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。

    悪い姿勢で運動を続けると、アキレス腱にストレスがかかります。運動するときの正しいフォームを身につけましょう。足底板療法といった特殊な中敷きで、運動するときの姿勢を修正しやすくする方法もあります。医師や義肢装具士、理学療法士といった専門家に相談してみましょう。

    アキレス腱炎は、完治する病気ですか?あるいは、治っても後遺症の残る病気ですか?

    アキレス腱炎は、治りにくく、再発しやすいため、予防をすることが大切です。運動前後にストレッチをする、自分の負荷にあった運動をする、筋力をつけることなど運動療法を行います。


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