ちゅうしゅこつけいぶこっせつ(ぼくさーこっせつ)
中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)
拳を握ってパンチをした時などに多い、手の甲の骨(中手骨)の骨折。特に小指の部分で最も多い
4人の医師がチェック 109回の改訂 最終更新: 2017.06.15

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)の基礎知識

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)について

  • 拳を握ってパンチをした時などに多い、手の甲の骨(中手骨)の骨折
    • スポーツ障害のひとつでもある
  • ボクシングや空手などのスポーツ以外にも、けんかやゲームセンターのパンチングマシンでも起こる
  • 第4、5中手骨(薬指、小指につながる部分)に最も発生しやすい
    • 衝撃が強い場合第2、3中手骨(人差し指、中指につながる部分)の骨折も起こる
    • 正しく拳を握っていないと母指(親指)の骨折も起こる

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)の症状

  • パンチ衝撃後の手の激痛や腫れ
  • 手の甲の変形

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)の検査・診断

  • 身体診察
  • 画像検査:骨折やずれの程度などを調べる
    • レントゲン検査
    • CT検査
    • MRI検査

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)の治療法

  • 主な治療
    • 保存療法の固定は4-6週間必要
      ・ボクサーはさらに固定期間が必要
      ・その後手指の屈伸運動
      ・2か月以上経過後、レントゲンで骨の癒合を確認
    • まっすぐに整復するのが困難な場合や、複数本骨折している場合などには、手術が行われるケースが多い
      ・鉄線を刺して骨を固定するなどの処置が必要
  • 手術を行わずに固定した場合でも、比較的治りは良い

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)の経過と病院探しのポイント

中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)が心配な方

中手骨頚部骨折は、手の骨折の一種です。中手骨と呼ばれる、手のひらや手の甲の部分の骨が骨折したものを指します。素手で固いものを殴ったりした時に起きやすいケガで、ボクサー骨折とも呼ばれます。強く打ったりひねったりした後から手が腫れて強い痛みがある場合には中手骨頚部骨折の可能性がありますが、それ以外にも骨の脱臼、腱損傷といった疾患の可能性があります。ご自身でこのうちのどれかを診断するのは必ずしも容易ではありません。

実際に医療機関を受診された後は、中手骨頚部骨折の診断は診察とレントゲンで行います。場合によってはエコーやCTを補助的に使用します。

ご自身の症状が中手骨頚部骨折でないかと心配になった時、まずは整形外科のクリニックや、お近くの救急外来を受診されることをお勧めします。骨の脱臼や筋肉の損傷であれば手術は不要ですのでクリニックで対応が可能です。中手骨頚部骨折の場合には、手術の必要なものであればレントゲンやその他行われた診察、検査の結果をまとめた診療情報提供書(紹介状)とともに、手術可能な病院を紹介してくれます。

受診先として、総合病院の救急外来は相対的に待ち時間が少ないというメリットもある一方で、専門の整形外科医ではなく広く浅く診察をする救急医が初期対応に当たることになります(日中は救急外来が開いていないこともあります)。総合病院の整形外科外来は、飛び込みで受診するには患者数が多く(待ち時間が長く)、また診療情報提供書を持っていないと受診ができなかったり、追加料金が必要となったりします。

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中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)でお困りの方

中手骨頚部骨折の場合、麻酔をした上で指を引っ張り、骨折による骨のずれを出来る限り元通りに戻します。これを整復といいますが、整復後のずれが小さければ、添え木をすることで安静にして治します。ずれが大きい場合には手術が必要です。中手骨頚部骨折を含む骨折全般は、診断がつき次第その場で治療が開始されますので、どこでどのような治療を受けるかを迷う余地は基本的に少ないでしょう。

手術後は、あまり安静にし過ぎているとかえって関節が固まって動かしづらくなってしまうため、痛みに耐えられる範囲で早期からリハビリテーションを開始していきます。

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