かつまくにくしゅ
滑膜肉腫
関節の周囲の滑膜から発生する悪性腫瘍
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最終更新: 2022.07.15
滑膜肉腫の基礎知識
POINT 滑膜肉腫とは
関節の周囲にある滑膜から発生するまれな悪性腫瘍です。手や足の関節にしこりや腫れ、痛みが現れます。レントゲン(X線)検査やCT検査、MRI検査、病理診断によって診断が確定され、手術や抗がん剤、放射線で治療されます。治療の効果を高めるために手術の前後に抗がん剤治療が行われることもあります。滑膜肉腫は整形外科や腫瘍内科を中心に診療が行われます。
滑膜肉腫について
- 英語名:synovial sarcoma
- 関節の周囲の滑膜から発生する
悪性腫瘍 - 滑膜とは手や足などの関節にある膜のこと
- 関節の周囲に
腫瘍 ができることで、血管や神経を圧迫し、痛みなどの症状を引き起こす - 数十万人に1人の割合で
発症 する- 20-40歳代に多い
滑膜肉腫の症状
- 主な症状:
腫瘍 が大きくなったり転移 したりするまで症状が出ないことが多い- しこり
- 腫れ
- 痛み
- 足、手、お腹周りの順で発生しやすい
- 肺に転移しやすい
滑膜肉腫の検査・診断
- 画像検査:
腫瘍 の位置や大きさなどを調べるレントゲン 検査(X線 写真)CT 検査MRI 検査
- 病理診断:腫瘍を切り取って、腫瘍が
良性 か悪性か調べる- 診断を確定するのに必要
滑膜肉腫の治療法
- 原則的に、手術が行われる
- 場合によって以下の治療法が組み合わされる
化学療法 :抗がん剤 放射線療法 :腫瘍 に放射線を当てて、腫瘍の組織を壊す
- 手術をしても再発することが多いため、手術後も化学療法が必要である
- 場合によって以下の治療法が組み合わされる
- きちんと治療すれば
5年生存率 は30-70%とする報告がある