せきついぶんりしょう
脊椎分離症
激しいスポーツなどが原因で脊椎の一部が疲労骨折を起こした状態。腰椎(背骨のうち腰の部分)に起こることが多い。
6人の医師がチェック 87回の改訂 最終更新: 2022.03.18

脊椎分離症の基礎知識

POINT 脊椎分離症とは

激しいスポーツによって脊椎(背骨)の一部が疲労骨折を起こした状態です。腰骨に起こることが多いです。脊椎分離症が起こると運動したときに痛みが起こったり、足にしびれが起こったりします。背骨の状態を確認するためにレントゲン検査やCT検査、MRI検査が行われます。脊椎分離症と診断された後には運動をしばらく中止し、骨がくっつくのを待つことが重要です。骨がくっつくまでの間は、コルセットを使ったり痛み止めを使ったりします。脊椎分離症が心配な人は整形外科を受診してください。

脊椎分離症について

  • 背骨脊椎)が疲労骨折を起こした状態
  • 子どものころや若い頃に激しいスポーツを続けることによって起こると言われている
    • 子どもから若い男性に多い
    • 一般の青少年と比べて激しいスポーツを行う青少年では約3倍発症する確率が高い
  • 腰椎(背中から腰のあたりの脊椎)に多く起こる
    • 5番目の腰椎に多い
  • 脊椎分離症によって椎間板変性すると、脊椎すべり症の原因となる

脊椎分離症の症状

  • 運動したときに腰痛が起こる
    • 特に体を反る、曲げる、ひねる時に痛みが強くなる
  • まれに、脊椎の一部が神経を刺激すると、足のしびれが起こることがある

脊椎分離症の検査・診断

  • 画像検査;背骨の状態を観察する
    • レントゲン検査
    • CT検査
    • MRI検査

脊椎分離症の治療法

  • 数か月(6か月程度以上)は運動を中止し、骨がくっつくのを待つことが重要
    • 保存療法:コルセットなどの腰専用の装具を使用して安静にする
    • 薬物療法:痛み止めの薬を使う
    • ブロック注射:痛みに対して行う治療法
  • 無症候性で経過し、成人になってから腰痛で整形外科を受診した際にレントゲン検査で発見されることもある

脊椎分離症のタグ

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