せきついぶんりしょう
脊椎分離症
激しいスポーツなどが原因で脊椎の一部が疲労骨折を起こした状態。腰椎(背骨のうち腰の部分)に起こることが多い。
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最終更新: 2022.03.18
脊椎分離症の基礎知識
POINT 脊椎分離症とは
激しいスポーツによって脊椎(背骨)の一部が疲労骨折を起こした状態です。腰骨に起こることが多いです。脊椎分離症が起こると運動したときに痛みが起こったり、足にしびれが起こったりします。背骨の状態を確認するためにレントゲン検査やCT検査、MRI検査が行われます。脊椎分離症と診断された後には運動をしばらく中止し、骨がくっつくのを待つことが重要です。骨がくっつくまでの間は、コルセットを使ったり痛み止めを使ったりします。脊椎分離症が心配な人は整形外科を受診してください。
脊椎分離症について
背骨 (脊椎 )が疲労骨折 を起こした状態- 子どものころや若い頃に激しいスポーツを続けることによって起こると言われている
- 子どもから若い男性に多い
- 一般の青少年と比べて激しいスポーツを行う青少年では約3倍
発症 する確率が高い
- 腰椎(背中から腰のあたりの脊椎)に多く起こる
- 5番目の腰椎に多い
- 脊椎分離症によって
椎間板 が変性 すると、脊椎すべり症の原因となる
脊椎分離症の症状
- 運動したときに腰痛が起こる
- 特に体を反る、曲げる、ひねる時に痛みが強くなる
- まれに、
脊椎 の一部が神経を刺激すると、足のしびれが起こることがある
脊椎分離症の検査・診断
- 画像検査;
背骨 の状態を観察するレントゲン 検査CT 検査MRI 検査
脊椎分離症の治療法
- 数か月(6か月程度以上)は運動を中止し、骨がくっつくのを待つことが重要
保存療法 :コルセットなどの腰専用の装具を使用して安静にする- 薬物療法:痛み止めの薬を使う
- ブロック注射:痛みに対して行う治療法
無症候性 で経過し、成人になってから腰痛で整形外科を受診した際にレントゲン 検査で発見されることもある