ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管が狭くなることで、脊髄やその他の神経が押されて、腰や脚にしびれや痛みがでる病気です。
7人の医師がチェック 139回の改訂 最終更新: 2022.03.11

Beta 腰部脊柱管狭窄症についての医師コメント

83歳の男性。今までは高血圧以外の病気は特にない。1年前から歩くときに腰と足が痛くなったり、右足の親指の先がしびれたりする。腰部脊柱管狭窄症の診断でコルセットをつけて様子を見ていたが、ここ最近かなりひどい。

年齢はかなり高齢だが、全身状態がよく、保存治療にて経過不良のため、後方開窓術という手術を行い、狭くなっている脊柱管を広げた。術後経過良好で10日後に退院。3ヶ月後には少し腰痛は残っていたがその他の症状は完全に良くなっていた。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.02.19

腰部脊柱管狭窄症は、加齢とともに増えてくる病気で、日本でも高齢化とともに増えています。当然、高齢者に対しては手術治療のリスクが高いため、合併症(心臓、腎臓、肝臓、肺の病気や、高血圧、糖尿病など)を考慮して、治療適応を決めます。治療のメリットは、うまくいけば今後10年間腰痛なしで過ごせるようになる可能性があること、痛み止めなども飲まなくて済む可能性があること。デメリットは全身麻酔に伴う合併症や、手術の合併症があること、治療後に他の部分が狭窄してくることがあること、など。

年齢、合併症、狭窄の程度によっては、経過観察がもっとも安全かつ有効な治療法になることもあるので、よく主治医と相談してください。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.02.19