2015.12.28 | ニュース
脳しんとうがもっとも多いスポーツはなにか?
過去の23の研究を分析
from British journal of sports medicine
(C) Comugnero Silvana - Fotolia.com
脳振盪(しんとう)は、頭部へ大きな衝撃が加わることによって、意識消失や嘔吐、しびれなど様々な一過性の症状を呈する病気です。今回の研究では、脳しんとうの危険性が高いスポーツを分析しました。
◆脳しんとうが多いスポーツは?
今回の研究では、過去の23の研究をまとめ、脳しんとうを起こしやすいスポーツを検証しました。
◆ラグビーが最も多い
以下の結果が得られました。
最も高い発生率を示した3つのスポーツは、ラグビー、ホッケー、アメリカンフットボールであり、それぞれ発生率はアスリート1000人曝露あたり4.18、1.20、0.53であった。
脳しんとうが最も多いスポーツはラグビーで、1000人あたり4人以上という結果でした。一方、発生率が小さいスポーツは、バレーボール、野球、チアリーディングでした。
脳しんとうは、特別な治療法があるわけではないですが、予防が大事な病気です。スポーツによって、その危険性を把握しておくことは有用かもしれません。
執筆者
参考文献
The incidence of concussion in youth sports: a systematic review and meta-analysis.
Br J Sports Med. 2015 Nov 30
[PMID: 26626271]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。