◆38人の手術後を長期間追跡
研究班は、半月板移植を受けた38人の患者、40の半月板について、手術後長期間で移植半月板が再手術を受けたり痛みを生じたりしないで残っているかどうかを調べました。
◆15年後に無事だったのは40%
次の結果が得られました。
すべての患者が追跡され、期間は平均で術後11年だった。残存確率の推定値は5年間で88%、10年間で63%、15年間で40%だった。
機能解析から、痛み、腫れ、膝の状態に対する患者自身の認識、歩行、階段上昇、しゃがみに有意な改善が見られた(P<0.05)。
実際の経過から推計すると、移植した半月板が問題を起こさず残っている確率は5年後までで88%、15年後までで40%と見られました。移植を受けた膝には痛みや運動機能の改善が見られました。
研究は「患者はこの処置が長期的には根治的なものではなく、追加の手術が多くの場合は必要とされるであろうことを知らされるべきである」と述べています。
半月板の治療にはさまざまな方法が試みられています。より有効で信頼できる治療法が待ち望まれています。
執筆者
Meniscal Transplantation in Symptomatic Patients Under Fifty Years of Age: Survivorship Analysis.
J Bone Joint Surg Am. 2015 Aug 5
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。