◆ 食直後(例:「毎食直後」「朝食直後」など) とは?
薬の服用方法における「食直後」とは一般的に 食事後10分以内に服用 を意味します。 同じ”食事の後”でも「食後」(食後30分以内に服用)に比べて、時間の幅が狭いのは、この指示を受ける薬の性質として、食事が胃内に残っていた方が薬の吸収がより良い等の理由があるからです。
また薬の中には胃酸が少ない状態では効果が減弱するものもあり、そのような薬は胃酸が分泌されやすい「食直後」の時点での服用を指示されることもあります。
その他では、飲み忘れ防止の為にあえて、食事をしたら即座に飲むように「食直後」の指示を出す場合もあります。
一般的に「食直後」で指示される薬には脂に溶けやすい薬(例:EPA製剤やビタミンE製剤など)が多く、特別な指示が有る場合を除けば、実際には食後10分を経過しても(30分以内であれば)服用してもかまいません。そのため、本来は食直後服用が理想の薬でも処方箋上の表記では単に「食後」と指示される場合もあります。
大事なことは、「食直後」の指示がある薬の多くは食事を摂った後の服用の方が何らかの理由で効率が良いということです。薬の中には空腹時に飲むと食後服用に比べ、吸収量が大幅に落ちるものもあります。「食直後」の指示がある薬を飲む場合は可能であれば食事を摂ってから服用するようにしましょう。
この記事の続きはこちら。
↓ 薬の飲むタイミングとその意味〔その④〕(「食前」について )
http://medley.life/news/item/55520412a6b1aaff008f887d
このシリーズの前回の記事はこちら。
薬の飲むタイミングとその意味〔その②〕(「食後」について )
http://medley.life/news/item/5551d8ce615c9cfe000f5129
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※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。