◆食前(例:「毎食前」「朝食前」など) とは?
薬の服用方法における「食前」とは一般的に 食事の30分くらい前に服用 を意味します。
薬の効果を食事の最中から食後にかけて発現させる目的や、食事後の服用だと薬の吸収が落ちてしまう等の理由がある場合にこの指示が用いられます。
この服用方法の指示が出る代表的な薬として、糖尿病患者によく見られる食後の痺れを緩和する薬(薬品例:エパルレスタット)や吐き気止めの薬などが挙げられます。他にも漢方薬の多くは空腹時の服用が効果的とされており「食前」の服用で処方されることがあります。(漢方薬はこの他、「食間」や「食後2時間」等の服用方法でも処方されることがあります。)
また普段は「食後」に服用するのが一般的な薬でも、例えば胃腸運動を調節する薬などは食欲を促す目的などであえて「食前」服用で指示することもあります。
「食前」でないとあまり意味を成さない薬と、「食後」でもいいけど目的があって「食前」としている薬の違いを確認しておくとよいでしょう。
この記事の続きはこちら。
薬の飲むタイミングとその意味〔その⑤〕(「食直前」について )
http://medley.life/news/item/5552a6bda6b1aa1a018f87cc
このシリーズの前回の記事はこちら。
薬の飲むタイミングとその意味〔その③〕(「食直後」について )
http://medley.life/news/item/5551e3a0a6b1aaff008f8862
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※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。