処方薬
インテレンス錠100mg
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インテレンス錠100mgの基本情報

インテレンス錠100mgの概要

商品名 インテレンス錠100mg
一般名 エトラビリン錠
薬価・規格 648.2円 (100mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヤンセンファーマ
YJコード 6250033F1020
レセプト電算コード 620009086
識別コード TMC125
添付文書PDFファイル

インテレンス錠100mgの主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

インテレンス錠100mgの用途

  • HIV-1感染症

インテレンス錠100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、不眠症、下痢、悪心、嘔吐、疲労、過敏症、貧血、血小板減少症、薬物過敏症、免疫再構築症候群

起こる可能性のある重大な副作用

多形紅斑、肝炎、腎不全、重篤な皮膚障害、全身症状を伴う発疹、過敏反応、薬剤性過敏症症候群、重度発疹、発熱を伴う発疹、リンパ節腫脹を伴う発疹、肝機能障害を伴う発疹、好酸球増加を伴う発疹、急性腎不全、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群

上記以外の副作用

高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、食欲不振、高脂血症、糖尿病、異脂肪血症、食欲亢進、食欲減退、高血糖、コントロール不良の糖尿病、高クレアチニン血症、不安、睡眠障害、異常な夢、悪夢、錯乱状態、失見当識、神経過敏、頭痛、末梢性ニューロパシー、ニューロパシー、錯感覚、傾眠、感覚鈍麻、振戦、健忘、記憶障害、味覚異常、失神、痙攣、灼熱感、熱感、注意力障害、過眠症、霧視、視力低下、視覚障害、複視、回転性めまい、急性心筋梗塞、心筋梗塞、狭心症、頻脈、心房細動、高血圧、労作性呼吸困難、気管支痙攣、腹痛、鼓腸、上腹部痛、腹部膨満、胃炎、胃食道逆流性疾患、便秘、口内乾燥、口内炎、下腹部痛、膵炎、吐血、レッチング、肝腫大、肝細胞融解性肝炎、脂肪肝、寝汗、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、皮膚乾燥、痒疹、多汗症、顔面腫脹、皮膚灼熱感、女性化乳房、易刺激性、倦怠感、不活発、血中アミラーゼ増加、血中トリグリセリド増加、ALT増加、AST増加、血中クレアチニン増加、リパーゼ増加、LDL増加、血中コレステロール増加、血中ブドウ糖増加、血中尿酸増加、ヘモグロビン減少、LDH増加、CK増加、血圧上昇、振動検査異常、Al-P増加、脂質増加、トランスアミナーゼ上昇、肝酵素上昇

インテレンス錠100mgの用法・用量

  • 通常、成人にはエトラビリンとして1回200mgを1日2回食後に経口投与する
  • 投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること
  • 7.2. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定できない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
  • 7.3. NNRTI及びNRTIを含む併用療法によりウイルス学的効果不十分となった患者には、本剤とNRTIのみの併用はしないこと〔17.1.1参照〕
  • 7.4. NNRTIを2剤併用したときの有用性が示されていないので、他のNNRTIとの併用は避けることが望ましい
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

インテレンス錠100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • アスナプレビル投与中
    • ダクラタスビル塩酸塩・アスナプレビル・ベクラブビル塩酸塩投与中
    • 抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症
    • NNRTI及びNRTIを含む併用療法によりウイルス学的効果不十分

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

インテレンス錠100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アスナプレビル 血中濃度が低下し治療効果を減弱
ダクラタスビル塩酸塩・アスナプレビル・ベクラブビル塩酸塩 血中濃度が低下し治療効果を減弱
アミオダロン 血中濃度が低下
ベプリジル 血中濃度が低下
ジソピラミド 血中濃度が低下
フレカイニド 血中濃度が低下
リドカイン<全身> 血中濃度が低下
メキシレチン 血中濃度が低下
プロパフェノン 血中濃度が低下
キニジン 血中濃度が低下
エルバスビル 血中濃度が低下
グラゾプレビル 血中濃度が低下
シメプレビル 血中濃度が低下
イトラコナゾール 血中濃度が低下、本剤の血中濃度が上昇
ケトコナゾール 血中濃度が低下、本剤の血中濃度が上昇
ダルナビル・コビシスタット 血中濃度が低下
シルデナフィル AUCが57%減少、N-脱メチルシルデナフィルのAUCが41%減少、血中濃度を低下
バルデナフィル 血中濃度を低下
タダラフィル 血中濃度を低下
クロピドグレル 活性代謝物が減少
ジアゼパム 血中濃度が上昇
フルバスタチン 血中濃度が上昇
ネルフィナビル 血中濃度が上昇
経口避妊薬 エチニルエストラジオールのAUCが22%増加
エチニルエストラジオール エチニルエストラジオールのAUCが22%増加
ノルエチステロン エチニルエストラジオールのAUCが22%増加
ジゴキシン AUCが18%増加
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
デキサメタゾン 本剤の血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
リファブチン 本剤のAUCが37%減少、AUCが17%減少
ダルナビル 本剤のAUCが37%減少、ドルテグラビルのAUC及びCminがそれぞれ25%及び37%減少
リトナビル 本剤のAUCが37%減少、本剤のAUCが30%増加、アタザナビルのAUCが14%減少、活性代謝物であるアンプレナビルのAUCが69%増加、本剤のAUCが33%減少、本剤のAUCが46%減少、本剤の効果が減弱、ロピナビルのAUCが18%減少、サキナビルのAUCが13%減少、本剤のAUCが76%減少、tipranavirのAUCが18%増加、ドルテグラビルのAUC及びCminがそれぞれ25%及び37%減少、ドルテグラビルのAUCには影響を及ぼさなかったがCminは28%上昇
アタザナビル AUCが17%減少、本剤のAUCが50%増加、本剤のAUCが30%増加、アタザナビルのAUCが14%減少
ラニチジン 本剤のAUCが14%減少
オメプラゾール 本剤のAUCが41%増加
フルコナゾール 本剤のAUCが86%増加
クラリスロマイシン 本剤のAUCが42%増加、AUCが39%減少、14-水酸化クラリスロマイシンのAUCが21%増加
ボリコナゾール 本剤のAUCが36%増加、AUCが14%増加
アトルバスタチン AUCが37%減少、2-水酸化アトルバスタチンのAUCが27%増加、相互の血中濃度に影響
シンバスタチン 相互の血中濃度に影響
ワルファリン 血中濃度に影響
シクロスポリン 血中濃度に影響
タクロリムス水和物 血中濃度に影響
テノホビル製剤 本剤のAUCが19%減少
ホスアンプレナビル 活性代謝物であるアンプレナビルの血中濃度が上昇、活性代謝物であるアンプレナビルのAUCが69%増加
ロピナビル・リトナビル配合剤 本剤のAUCが35%低下
サキナビル 本剤のAUCが33%減少、ロピナビルのAUCが18%減少、サキナビルのAUCが13%減少
Tipranavir 本剤の効果が減弱、本剤のAUCが76%減少、tipranavirのAUCが18%増加
ロピナビル ロピナビルのAUCが18%減少、サキナビルのAUCが13%減少、ドルテグラビルのAUCには影響を及ぼさなかったがCminは28%上昇
ラルテグラビル AUCが10%減少
ドルテグラビル AUC及びCminがそれぞれ71%及び88%減少、ドルテグラビルのAUC及びCminがそれぞれ25%及び37%減少、ドルテグラビルのAUCには影響を及ぼさなかったがCminは28%上昇
マラビロク AUCが53%減少、AUCが3.1倍に増加

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

インテレンス錠100mgと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 648.2円 (100mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 ヤンセンファーマ
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インテレンス錠100mgに関係する解説

非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)

  • インテレンス錠100mgは、非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • 非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が宿主細胞に感染するために必要な逆転写酵素の働きを阻害し、HIVの体内における感染拡大を抑える薬。

非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ストックリン
  • エジュラント
  • ピフェルトロ
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