処方薬
レクシヴァ錠700
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レクシヴァ錠700の基本情報

レクシヴァ錠700の概要

商品名 レクシヴァ錠700
一般名 ホスアンプレナビルカルシウム水和物錠
薬価・規格 526.9円 (700mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ヴィーブヘルスケア
YJコード 6250027F1025
レセプト電算コード 620002465
識別コード GXLL7
添付文書PDFファイル

レクシヴァ錠700の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

レクシヴァ錠700の用途

レクシヴァ錠700の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、皮膚そう痒、頭痛、下痢、悪心、嘔吐、腹痛、肝機能検査値異常、AST上昇、ALT上昇、高脂血症

起こる可能性のある重大な副作用

皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、重度又は生命に危険を及ぼすような発疹、重度発疹、全身的症状を伴う中等度発疹、粘膜症状を伴う中等度発疹、高血糖、筋痛、糖尿病、糖尿病悪化、糖尿病性ケトアシドーシス、出血傾向、皮下血腫、出血性関節症、出血事象増加、横紋筋融解症、筋炎、CK上昇

上記以外の副作用

疲労、紅斑、斑状丘疹性皮疹、鼓腸、口の錯感覚、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、顔面脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加、リパーゼ上昇、腎結石症、血管浮腫、心筋梗塞、インスリン抵抗性

レクシヴァ錠700の用法・用量

  • 通常、成人には次の用法・用量に従い経口投与する
  • 投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • 〈抗HIV薬の治療経験がない患者〉・ ホスアンプレナビルとして1回700mgとリトナビル1回100mgをそれぞれ1日2回併用投与
  • ・ ホスアンプレナビルとして1回1400mgとリトナビル1回100mg又は200mgをそれぞれ1日1回併用投与
  • ・ ホスアンプレナビルとして1回1400mgを1日2回投与
  • 〈HIVプロテアーゼ阻害剤の投与経験がある患者〉・ ホスアンプレナビルとして1回700mgとリトナビル1回100mgをそれぞれ1日2回併用投与
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、他の抗HIV薬と併用すること
  • 7.2. HIVプロテアーゼ阻害剤投与経験のある患者に対する本剤及びリトナビル1日1回併用投与は推奨されない
  • 7.3. 抗HIV薬の治療経験がない患者でリトナビルの投与が困難な患者に対しては、リトナビルと併用しない用法・用量(ホスアンプレナビルとして1回1400mgを1日2回)の適用を考慮すること
  • 7.4. ホスアンプレナビルとリトナビルの併用投与において、「用法及び用量」で定められた用量よりも高用量の投与により、AST上昇、ALT上昇する可能性があるため、「用法及び用量」で定められた用量を超えて投与しないこと
  • 7.5. 軽度又は中等度の肝機能障害患者に対し、本剤を投与する場合には、次の用法及び用量にて注意して投与すること〔9.3.2、16.6.2参照〕
  • 7.5.1. 軽度肝機能障害<Child-Pugh分類の合計点数:5~6>患者:[1)ホスアンプレナビルとして1回700mgを1日2回投与、2)ホスアンプレナビルとして1回700mgを1日2回とリトナビル1回100mgを1日1回併用投与]
  • 7.5.2. 中等度肝機能障害<Child-Pugh分類の合計点数:7~9>患者:ホスアンプレナビルとして1回700mgを1日2回投与
  • 7.6. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

レクシヴァ錠700の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重度肝障害
    • リファンピシン投与中
    • バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
    • 肝代謝酵素CYP3A4で代謝される薬剤で治療域が狭い薬剤投与中
    • 肝炎
    • 血友病
    • HIV-2感染症
    • 軽度肝機能障害<Child-Pugh分類の合計点数:5~6>
    • 中等度肝機能障害<Child-Pugh分類の合計点数:7~9>
    • 抗HIV薬の治療経験がない患者でリトナビルの投与が困難
    • HIVプロテアーゼ阻害剤投与経験のある
    • 肝機能障害<重度肝障害を除く>
    • 腎障害

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

レクシヴァ錠700の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
シサプリド 血中濃度が上昇し不整脈等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ピモジド 血中濃度が上昇し不整脈等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
塩酸ベプリジル 血中濃度が上昇し生命に危険を及ぼす不整脈
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 血中濃度が上昇、末梢血管攣縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン 血中濃度が上昇、末梢血管攣縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
マレイン酸エルゴメトリン 血中濃度が上昇、末梢血管攣縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
マレイン酸メチルエルゴメトリン 血中濃度が上昇、末梢血管攣縮・虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ミダゾラム 血中濃度が上昇、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
トリアゾラム 血中濃度が上昇、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
塩酸バルデナフィル 血中濃度が上昇、関連する事象<低血圧・失神・視覚障害・持続勃起症等>の発現が増加
リドカイン<全身> 血中濃度が上昇
アミオダロン塩酸塩 血中濃度が上昇
キニジン硫酸塩水和物 血中濃度が上昇
シクロスポリン 血中濃度が上昇
タクロリムス水和物 血中濃度が上昇
シロリムス 血中濃度が上昇
三環系抗うつ剤 血中濃度が上昇
アミトリプチリン 血中濃度が上昇
クロミプラミン 血中濃度が上昇
ワルファリンカリウム 血中濃度が上昇
シルデナフィル 血中濃度が上昇、関連する事象<低血圧・失神・視覚障害・持続勃起症等>の発現が増加
タダラフィル 血中濃度が上昇、関連する事象<低血圧・失神・視覚障害・持続勃起症等>の発現が増加
イブルチニブ 血中濃度が上昇
エベロリムス 血中濃度が上昇
リファンピシン類 アンプレナビルのCmin及びAUCをそれぞれ92%及び82%低下、本剤の作用が減弱
エファビレンツ アンプレナビルのAUCは13%・Cminは36%低下
ネビラピン アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ25・33・35%低下、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ25%・29%・34%上昇、アンプレナビルのAUC及びCminはそれぞれ11%・19%低下、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ13%・14%・22%上昇
インジナビル硫酸塩エタノール付加物 アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ18・33・25%上昇、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ22%・38%・27%低下
サキナビル アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ37・32・14%低下、Cmaxは21%上昇しAUC及びCminはそれぞれ19%・48%低下
ネルフィナビルメシル酸塩 アンプレナビルのCmaxは14%低下しCminは189%上昇、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ12%・15%・14%上昇
硫酸アタザナビル Cmax・AUCはそれぞれ24%・22%低下
ロピナビル・リトナビル配合剤 アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ58・63・65%低下、ロピナビルのCmax・AUC・Cminはそれぞれ30・37・52%上昇、アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ13・26・42%低下
リファブチン AUCを193%上昇
カルシウム拮抗剤 血中濃度が上昇し作用が増強
アムロジピン 血中濃度が上昇し作用が増強
ジルチアゼム 血中濃度が上昇し作用が増強
フェロジピン 血中濃度が上昇し作用が増強
ニカルジピン塩酸塩 血中濃度が上昇し作用が増強
ニフェジピン 血中濃度が上昇し作用が増強
ニソルジピン 血中濃度が上昇し作用が増強
ベラパミル 血中濃度が上昇し作用が増強
ジアゼパム 血中濃度が上昇し作用が増強
フルラゼパム 血中濃度が上昇し作用が増強
アルプラゾラム 血中濃度が上昇し作用が増強
クロラゼプ酸二カリウム 血中濃度が上昇し作用が増強
シンバスタチン 血中濃度が上昇しミオパシー及び横紋筋融解症、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ184・153・73%上昇、アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ18・27・12%低下、Cmax・AUCはそれぞれ304%・130%上昇、Cminは10%低下
アトルバスタチンカルシウム水和物 血中濃度が上昇しミオパシー及び横紋筋融解症、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ184・153・73%上昇、アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ18・27・12%低下、Cmax・AUCはそれぞれ304%・130%上昇、Cminは10%低下
lovastatin 血中濃度が上昇しミオパシー及び横紋筋融解症、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ184・153・73%上昇、アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ18・27・12%低下、Cmax・AUCはそれぞれ304%・130%上昇、Cminは10%低下
ケトコナゾール 血中濃度を上昇
イトラコナゾール 血中濃度を上昇
エリスロマイシン 血中濃度を上昇
クラリスロマイシン 血中濃度を上昇
CYP3A4誘導作用を有する抗痙攣薬 アンプレナビルの血中濃度を低下
フェノバルビタール アンプレナビルの血中濃度を低下
フェニトイン アンプレナビルの血中濃度を低下
カルバマゼピン アンプレナビルの血中濃度を低下
デキサメタゾン アンプレナビルの血中濃度を低下
ラルテグラビルカリウム アンプレナビルCmax・AUC・Cminはそれぞれ27・36・43%低下、Cmax・AUC・Cminはそれぞれ29%・37%・38%低下、アンプレナビルの血中濃度が低下し本剤の効果が減弱
マラビロク アンプレナビルのCminは36%減少、AUCは149%増加、アンプレナビルのCminは15%減少、AUCは126%増加
テラプレビル アンプレナビルとテラプレビルの血中濃度が低下
シメプレビル 血中濃度が変化、血中濃度が低下、当該薬剤の効果が減弱、血中濃度が上昇し副作用が発現
ドルテグラビルナトリウム 血漿中濃度がCmaxで24%・Cτで49%低下
塩酸パロキセチン水和物 作用が減弱、血中濃度が約60%低下
黄体・卵胞ホルモン剤 リトナビルの血中濃度の上昇、血中濃度の低下、肝トランスアミナーゼの上昇、黄体・卵胞ホルモンレベルの変動
エチニルエストラジオール リトナビルの血中濃度の上昇、血中濃度の低下、肝トランスアミナーゼの上昇、黄体・卵胞ホルモンレベルの変動
ノルエチステロン リトナビルの血中濃度の上昇、血中濃度の低下、肝トランスアミナーゼの上昇、黄体・卵胞ホルモンレベルの変動

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

レクシヴァ錠700と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 526.9円 (700mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 ヴィーブヘルスケア
    先発
主成分が同じ薬をすべて見る

レクシヴァ錠700に関係する解説

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)

  • レクシヴァ錠700は、プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)とは、プロテアーゼという酵素を阻害することで、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の標的細胞でのウイルス粒子産生を阻害し感染拡大を抑える薬。

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ノービア
  • カレトラ
  • プリジスタ
  • レクシヴァ
  • レイアタッツ
  • プレジコビックス
プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る