処方薬
ビラミューン錠200
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ビラミューン錠200の基本情報

ビラミューン錠200の概要

商品名 ビラミューン錠200
一般名 ネビラピン錠
薬価・規格 653.8円 (200mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 日本ベーリンガーインゲルハイム
YJコード 6250013F1023
レセプト電算コード 610421341
識別コード 54193
添付文書PDFファイル

ビラミューン錠200の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

ビラミューン錠200の用途

  • HIV-1感染症

ビラミューン錠200の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発疹、発熱、嘔気、傾眠、頭痛、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、潮紅、頻脈

起こる可能性のある重大な副作用

肝機能障害、肝炎、劇症肝炎、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、総ビリルビン上昇、黄疸、肝不全、肝機能検査値異常、中毒性表皮壊死症、Lyell症候群、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、重篤な発疹、発熱を伴う発疹、水疱を伴う発疹、口内病変を伴う発疹、結膜炎を伴う発疹、顔面腫脹を伴う発疹、腫脹を伴う発疹、四肢腫脹を伴う発疹、筋肉痛を伴う発疹、関節痛を伴う発疹、全身倦怠感を伴う発疹、顆粒球減少、うつ病、幻覚、錯乱、脱水症、心筋梗塞、出血性食道潰瘍、全身痙攣、髄膜炎、アナフィラキシー、じん麻疹、血管浮腫、過敏症症候群、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、薬剤性過敏症症候群

上記以外の副作用

心悸亢進、起立性低血圧、肺塞栓症、下痢、嘔吐、消化不良、腹痛、潰瘍性口内炎、食欲不振、鼓腸放屁、血清アミラーゼ上昇、便秘、歯肉炎、唾液増加、嚥下障害、胃潰瘍<出血性>、直腸出血、食欲亢進、膵炎、胃炎、口渇、直腸障害、めまい、神経過敏、不眠症、思考異常、激越、緊張亢進、感情不安定、不安、不随意筋収縮、末梢神経障害、神経障害、知覚減退、運動過多、異夢、偏頭痛、昏迷、言語障害、多幸症、記憶力低下、感情鈍麻、悪夢、インポテンス、リビドー減退、精神運動発達障害、攻撃性反応、皮膚そう痒、紫斑、皮膚疾患、皮膚剥離、皮膚変色、脱毛、湿疹、紅斑性発疹、味覚倒錯、味覚喪失、感覚異常、視力異常、羞明、耳鳴、眼球乾燥、肝腫、胆嚢炎、腎機能異常、低リン酸血症、乏尿、尿細管障害、貧血、リンパ節症、CK上昇、筋力低下、咳、咽頭炎、上気道炎、呼吸困難、疲労、多汗、悪寒、体重減少、疼痛、顔面浮腫、胸痛、副鼻腔炎、アレルギー反応、背部痛、ほてり、頻尿、インフルエンザ様症候群、虚血性壊死、高トリグリセライド血症、月経異常、膿瘍、尿路感染、寄生虫感染、モニリア症、中耳炎、単純疱疹、鼻出血、鼻炎、人格障害、光線過敏性反応、神経炎、血圧上昇、斑状丘疹性皮疹、好酸球増加、体脂肪再分布、体脂肪蓄積

ビラミューン錠200の用法・用量

  • 通常、成人にはネビラピンとして1回200mgを1日1回、14日間経口投与する
  • その後、維持量として1日400mgを2回に分割して経口投与する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • 投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は少なくとも1種類の抗レトロウイルス剤(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤又はHIVプロテアーゼ阻害剤)と必ず併用投与し、単独投与しないこと(単独投与すると、いずれの症例においても本剤に耐性を示すウイルスが急速に出現することが報告されている)〔8.2参照〕
  • 7.2. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること
  • 7.3. 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)を2剤併用したときの有用性が示されていないので、他のNNRTIとの併用は避けることが望ましい
  • 7.4. HIV治療に対して種々の国際的なガイドラインが出されており、現時点では、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤である本剤でHIV治療を行う際には、2種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤との併用が推奨されている(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤との2剤併用(ネビラピン+ジドブジン)より、3剤併用(ネビラピン+ジドブジン+ジダノシン)で優れた臨床効果が得られている)
  • 7.5. ネビラピンは他の非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤と交叉耐性を示すことがある
  • 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤に対して交叉耐性を示すHIVウイルス株が認められたとの報告がある
  • 7.6. 本剤の投与は1日200mgより開始し、1日400mgの維持量に増量するが、発疹が発現した場合には、発疹が完治するまで本剤の投与量を増量しないこと
  • 7.7. 7日間以上本剤を中止した患者に対して投与を再開する場合には、導入期の用法・用量から始めること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ビラミューン錠200の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な発疹
    • 経口避妊薬投与中
    • 避妊を目的とするホルモン療法
    • ケトコナゾール<経口剤>投与中
    • 全身症状を伴う発疹
    • Child-Pugh分類スコア8で中等度から高度の腹水
    • 腎障害
    • 発疹
    • 女性<CD4値250/mm3以上>
    • 男性<CD4値400/mm3以上>
    • CD4値が高い
    • 血漿中にHIV-1 RNAが検出<概ね50copies/mL以上>
    • 抗レトロウイルス剤による治療経験がない
    • 肝機能障害<重篤な肝機能障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ビラミューン錠200の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
ケトコナゾール<経口剤> 血中濃度が低下<AUCの低下:63%・Cmaxの低下:40%>、本剤の血中濃度が上昇<15~28%>
経口避妊薬 血中濃度を低下、エチニルエストラジオールのAUCが20%・Cmaxが6%それぞれ低下、ノルエチステロンのAUCが19%・Cmaxが16%それぞれ低下
避妊を目的とするホルモン療法 血中濃度を低下、エチニルエストラジオールのAUCが20%・Cmaxが6%それぞれ低下、ノルエチステロンのAUCが19%・Cmaxが16%それぞれ低下
ノルエチステロン・エチニルエストラジオール 血中濃度を低下、エチニルエストラジオールのAUCが20%・Cmaxが6%それぞれ低下、ノルエチステロンのAUCが19%・Cmaxが16%それぞれ低下
避妊が目的でないホルモン療法 血中濃度を低下
エストラジオール 血中濃度を低下
HIVプロテアーゼ阻害剤 血中濃度が低下、AUCの低下、Cmaxの低下、Cminの低下
インジナビル 血中濃度が低下、AUCの低下、Cmaxの低下、Cminの低下
サキナビル 血中濃度が低下、AUCの低下、Cmaxの低下、Cminの低下
リトナビル 血中濃度が低下、AUCの低下、Cmaxの低下、Cminの低下
ホスアンプレナビル 活性代謝物の血中濃度低下<AUC33%・Cmax25%・Cmin35%>、本剤の血中濃度が上昇<AUC29%・Cmax25%・Cmin34%>
CYP3A酵素阻害剤 本剤の定常状態におけるCminが上昇
シメチジン 本剤の定常状態におけるCminが上昇
マクロライド系抗生物質 本剤の定常状態におけるCminが上昇
アジスロマイシン 本剤の定常状態におけるCminが上昇
イトラコナゾール 本剤の定常状態におけるCminが上昇
CYP3A酵素誘導剤 本剤のAUC・Cmax・Cminが低下、AUCが増加しCminは低下しCmaxは有意に増加、本剤の全身クリアランスが9%増加
リファンピシン類 本剤のAUC・Cmax・Cminが低下
リファブチン AUCが増加しCminは低下しCmaxは有意に増加、本剤の全身クリアランスが9%増加
CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤 血中濃度又は本剤の血中濃度が変動
トリアゾラム 血中濃度又は本剤の血中濃度が変動
ワルファリン 血液凝固時間が変化

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

ビラミューン錠200と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 653.8円 (200mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 日本ベーリンガーインゲルハイム
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ビラミューン錠200に関係する解説

非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)

  • ビラミューン錠200は、非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • 非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が宿主細胞に感染するために必要な逆転写酵素の働きを阻害し、HIVの体内における感染拡大を抑える薬。

非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ストックリン
  • エジュラント
  • ピフェルトロ
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