ウイントマイロンシロップ5%の添付文書
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効果・効能
膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(前立腺炎(急性症)、前立腺炎(慢性症))、淋菌感染症、感染性腸炎。
用法・用量
ナリジクス酸として、1日1~4g(20~80mL)を2~4回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
参考:小児の1日投与量例(小児用量は体重換算50mg/kgによる)
1~3歳:10~15mL。
4~6歳:15~20mL。
7~12歳:20~40mL。
(用法・用量に関連する使用上の注意)
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
副作用
副作用発生状況の概要:総症例8,388例中報告された主な副作用は悪心・嘔吐2.0%(171件)、発疹1.0%(87件)、食欲不振0.4%(33件)、視覚異常0.3%(29件)、眩暈0.3%(22件)であった[文献集計による(再審査対象外)]。
重大な副作用(頻度不明):次記の重大な副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- ショック(症状:血圧低下、心悸亢進、呼吸困難等)。
- 痙攣。
- 溶血性貧血:特にG-6PD欠乏症患者に現れやすいとの報告がある。
その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。
- 精神神経系:(0.1~5%未満)眩暈、頭痛、眠気、(0.1%未満)抑うつ、(頻度不明)興奮、幻覚、錯乱等。
- 過敏症:(0.1~5%未満)発疹、蕁麻疹、光線過敏症等、(0.1%未満)そう痒感等、(頻度不明)発熱。
- 消化器:(0.1~5%未満)悪心、嘔吐、食欲不振、下痢、(0.1%未満)便秘、口渇。
- 眼:(0.1~5%未満)視覚異常。
- 肝臓:(頻度不明)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、アレルギー性肝障害等。
- 血液:(0.1%未満)血液障害(白血球減少、好酸球増多、血小板減少等)。
使用上の注意
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
生後3カ月未満の乳児[代謝・排泄能が不完全なため、本剤の血中濃度が上昇する恐れがある]。
(慎重投与)
てんかん等の痙攣性疾患のある患者又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある]。
高度脳動脈硬化症のある患者[痙攣を起こすことがある]。
肝障害のある患者[肝障害が悪化することがある]。
高度腎障害のある患者[高い血中濃度が持続することがある]。
(相互作用)
併用注意:クマリン系抗凝固薬(ワルファリン)[ワルファリンの作用を増強することがある(蛋白結合部位でワルファリンと置換し、遊離のワルファリンが増加するとの報告がある)]。
(高齢者への投与)
本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので、用量に留意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
頭蓋内圧上昇(頭痛、嘔吐、うっ血乳頭等)が現れることがあるので、特に、生後3カ月未満の乳児には投与しない。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬、クリニテストによる尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意する。
チモール混濁反応及びm-dinitrobenzeneを用いる検査値(尿中17-KS等)に影響を及ぼすことがある。
(過量投与)
過量投与により、代謝性アシドーシスが現れることがある。
(その他の注意)
動物実験(幼若犬、幼若ラット)で関節異常が認められている。
(取扱い上の注意)
瓶をよくふってから使用する。