乳糖分解酵素剤
消化管内で乳糖をブドウ糖とガラクトースに分解して乳糖不耐症などの消化器症状を改善する薬
乳糖分解酵素剤の解説
乳糖分解酵素剤の効果と作用機序
乳糖分解酵素剤の薬理作用
乳糖不耐症は乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が不足することで乳糖(グルコース(ブドウ糖)とガラクトースが結合した二糖類で母乳や牛乳などに含まれる)を十分に消化、吸収できずに消化器症状があらわれる。小児であれば、下痢や体重が増えないなどの症状があらわれ、成人であれば腹部膨満や胃痙攣、吐き気などがあらわれる。
本剤は乳糖分解酵素を主成分とする製剤であり、消化管内の乳糖に作用し酵素によってグルコース(ブドウ糖)とガラクトースに分解する作用をあらわす。本剤は乳糖不耐症のほか、経管栄養食や経口栄養食などの摂取時におこる乳糖不耐による下痢などの改善に使用する場合もある。
乳糖分解酵素剤の主な副作用や注意点
- 過敏症
- 非常に稀だが、
発疹 などがあらわれる場合がある
- 非常に稀だが、
- 消化器症状
- 非常に稀だが、便秘、
腹部膨満 などがあらわれる場合がある
- 非常に稀だが、便秘、
乳糖分解酵素剤の一般的な商品とその特徴
ミルラクト
- 剤形が細粒剤
- 湿気を避けて保存する
ガランターゼ
- 剤形が散剤
- 湿気を避けて保存する