さんりゅうしゅ
霰粒腫
◎まつ毛の根元に脂肪が詰まった状態
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最終更新: 2019.08.29
霰粒腫の基礎知識
POINT 霰粒腫とは
霰粒腫はまつ毛の根元にあるマイボーム腺が脂肪で詰まった状態のことです。麦粒腫と同様に「ものもらい」と言われることがあります。麦粒腫はまぶたの分泌腺に感染が起こった状態ですが、霰粒腫では感染は起こっていません。ステロイドの注射や手術を行い治療が行われます。麦粒腫に有効な抗菌薬が使われることはありません。とはいえ、霰粒腫なのか麦粒腫なのかは眼科で診察を受けなければわかりません。ものもらいを自覚した人は眼科を受診して詳しく調べてもらい、適切な治療を受けてください。
霰粒腫について
霰粒腫の症状
- 麦粒腫と異なり痛みが出ることは珍しい
- 溜まった脂肪が自壊(勝手に壊れる)して排出されることがある
霰粒腫の検査・診断
- 明確に診断をつける検査はない
- 外観が麦粒腫と似ているため眼科の専門的診察が望ましい
霰粒腫の治療法
ステロイド薬 の注射- 根治するために取り除くための手術を行こともある
霰粒腫の経過と病院探しのポイント
霰粒腫でお困りの方
ものもらいの治療は、麦粒腫か、霰粒腫かで異なります。麦粒腫は細菌感染が原因ですから、基本的に抗生物質の内服や点眼薬で治療します。大きいものでは切開をして膿を出す処置も行われます。霰粒腫は脂肪の詰まりが原因ですので注射や手術で治すことになります。
手術以外については、眼科であればどこでも受けられる治療です。霰粒腫の手術については、眼科クリニックの中でも手術は一切行っていないようなところと、逆に病院ではなくクリニックであっても手術に特化しているところまで様々です。眼科手術の中では簡易的なものであり、専門病院か否かで結果が異なるということはありません。大病院であれば良いというものではありませんので、通い慣れているところや、または手術を多く行っているといったことが病院を探す上で参考になるかもしれません。病院ごとの手術件数は現在入院を要するもので、かつ大病院のものしか公開されていませんが、病院ごとのウェブサイトを見ると眼科の手術を行っているかが分かる場合が多いですので、受診前に一度電話でお問い合わせされることをお勧め致します