ぷらんまーびょう
プランマー病
良性の甲状腺腫瘍の一つ。甲状腺ホルモンを過剰に産生することにより、甲状腺機能亢進症の原因となる
4人の医師がチェック 18回の改訂 最終更新: 2022.03.14

プランマー病の基礎知識

POINT プランマー病とは

甲状腺にできた良性腫瘍です。甲状腺ホルモンを過剰に産生します。腫瘍から過剰にでたホルモンにより、手の震え、動悸、不整脈、息切れ、汗を過剰にかく、体重の減少などの、甲状腺機能亢進症状がでます。首の前にしこりを触れることもあります。診断は血液検査、甲状腺超音波(エコー)検査や頸部CT検査などを行います。シンチグラフィを行なうと、過剰な甲状腺ホルモンの産生を確認できます。治療は手術で腫瘍を取り除くか、弱い放射線を発するヨードを服用して、腫瘍を小さくする放射線ヨード療法があります。甲状腺機能亢進症の症状がある場合は、まず内分泌内科や一般内科に受診してください。原因として腫瘍が指摘された人は、耳鼻咽喉科や甲状腺外科などでの治療が必要になります。

プランマー病について

  • 良性甲状腺腫瘍の一つ
    • 甲状腺ホルモンを過剰に産生する腫瘍
    • 米国の内科医Henry Stanley Plummerの20世紀初頭の研究成果にちなんで名付けられた
  • 甲状腺機能亢進症の原因となる

プランマー病の症状

  • 甲状腺ホルモンが過剰であることによる様々な症状が出現する(バセドウ病などの甲状腺機能亢進症の症状と同じ)
    • 手の震え
    • 動悸不整脈
    • 息切れ
    • 発汗過多
    • 体重の低下   など

プランマー病の検査・診断

  • 主な検査
    • 血液検査
      • 甲状腺ホルモン甲状腺に関連する自己抗体を測定する
      • カリウムなどのミネラルの濃度も併せて測定する
    • 甲状腺超音波エコー)検査
    • 頚部CT検査
    • シンチグラフィ
      • 腫瘍の部分に異常が見つかり、他の甲状腺腫瘍と区別する上で参考となる

プランマー病の治療法

  • 主な治療法
    • 手術
      • 腫瘍そのものを取り除く
      • 手術後に甲状腺ホルモンが不足することがあり、甲状腺ホルモンを飲み薬で補充する必要が生じうる
    • 放射線ヨード療法
      • 弱い放射線を発するヨードを内服することで、腫瘍を小さくする

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