ぎせいあるどすてろんしょう
偽性アルドステロン症
主に薬剤の副作用で、原発性アルドステロン症と似たような症状を起こす。甘草という漢方薬の成分が原因になることが多い
8人の医師がチェック 31回の改訂 最終更新: 2023.06.30

偽性アルドステロン症の基礎知識

POINT 偽性アルドステロン症とは

アルドステロンが過剰に分泌される原発性アルドステロン症と似たような症状が起こる病気です。主な原因は甘草という生薬の副作用です。甘草は多くの漢方薬に含まれています。低カリウム血症が起こり、四肢の脱力や疲れやすさ、むくみが出現します。偽性アルドステロン症が疑われる人には血液検査を行い、カリウムなど電解質の乱れが起こっていないか確認されます。治療は原因と考えられる薬を中止することです。カリウムが低い人にはカリウムを薬で補うこともあります。偽性アルドステロン症の人は一般内科や内分泌内科で治療が行われます。漢方薬の処方を受けていて疑わしい症状がある人は、処方された医療機関でまずは相談してください。

偽性アルドステロン症について

  • 主に薬剤の副作用で、原発性アルドステロン症と似たような症状を起こす病気
  • 主な原因
    • 薬の副作用
      • 甘草
      • かぜ薬、胃腸薬など
  • 患者の背景
    • 女性に多い(男女比=1:2)
    • 50-80歳に多い

偽性アルドステロン症の症状

偽性アルドステロン症の検査・診断

  • 血液検査
    • カリウム(K)を中心とした電解質異常の有無の確認
    • アルドステロンの値の測定

偽性アルドステロン症の治療法

  • 原因と考えられている薬の服用の中止
    • カリウム(K)を薬で補充することもあるが、根本的には原因となる薬をやめることが重要

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