かんぴしょう、ひしけつぼうせいせいしっしん
乾皮症、皮脂欠乏性湿疹
加齢や皮膚の洗いすぎなどにより皮脂や汗の分泌が減って皮膚が乾燥した状態。さらに湿疹を起こすと皮脂欠乏性湿疹と呼ばれる
5人の医師がチェック 35回の改訂 最終更新: 2022.04.15

乾皮症、皮脂欠乏性湿疹の基礎知識

POINT 乾皮症、皮脂欠乏性湿疹とは

年をとった影響や皮膚の洗いすぎの影響で皮脂や汗の分泌が減って皮膚が乾燥した状態のことです。皮膚の乾燥によってかゆみや炎症が起こり、湿疹ができることもあります。乾燥を防ぐことが治療と予防を兼ね、湿疹ができているときにはステロイド薬を使います。乾皮症は皮膚の乾燥を防ぐことで症状が良くなるので軽い場合には受診の必要はありませんが、症状が重い場合には皮膚科で相談してください。

乾皮症、皮脂欠乏性湿疹について

  • 乾皮症とは肌から皮脂が減少することにより乾燥し、かゆみや皮膚炎を引き起こす状態
  • 加齢や入浴時の洗いすぎなどが原因となる
    • 乾燥しやすい冬に多い
    • 保湿剤が有効

乾皮症、皮脂欠乏性湿疹の症状

  • 皮膚の乾燥や湿疹
  • 血行がよくなるとかゆみが起こりやすい
    • 掻くとさらに痒みが増す

乾皮症、皮脂欠乏性湿疹の治療法

  • 乾燥を防ぐのが第一
    • 洗いすぎると皮脂が失われるので、入浴による洗いすぎが疑われる場合はまず入浴の習慣や頻度を変える
    • 必要に応じて保湿剤を使用
  • 湿疹が起きている場合はステロイド薬を外用で使用
    • 湿疹が治り次第ステロイドは中止して、保湿剤の使用に切り替える

乾皮症、皮脂欠乏性湿疹に関連する治療薬

保湿剤

  • 皮膚に適度な水分を保持させ乾燥や刺激などから皮膚を守ることで湿疹などの発生や悪化を防ぐ薬
    • 健康な皮膚では角質のバリア機能により、水分の蒸発や外からの刺激などを防ぐことができる
    • 皮脂などが不足し皮膚が乾燥するとバリア機能が低下し、水分が失いやすくなり外からの刺激にも弱い状態になる
    • 本剤は保湿成分を含み皮膚を覆い水分などを保持することでバリア機能を維持する作用をあらわす
  • 本剤の剤形には、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤などがあり、薬剤によっては用途などに合わせた選択が可能な場合もある
保湿剤についてもっと詳しく

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