かいせんいじょう
回旋異常
胎児は子宮や産道の中で回転しながら産まれてくるが、この回転が適切に行えなず、分娩に異常を来す状態
5人の医師がチェック 99回の改訂 最終更新: 2017.12.06

回旋異常の基礎知識

回旋異常について

  • 胎児は産道の中を回転しながら産まれてくるが、その回転が適切に行えない状態
  • 以下のような原因が考えられる
    • 骨盤位逆子)、横位など
    • 巨大児
    • 低出生体重児
    • 児に腫瘤がある
    • 胎盤の位置
    • 母体の骨盤の形や狭さ
    • 子宮や骨盤の中の腫瘍
    • 微弱陣痛

回旋異常の症状

  • 陣痛が続いているのも関わらず、胎児がうまく回旋しないため分娩が進まない

回旋異常の検査・診断

  • 内診 
    • 胎児がどこまで出てきているのかを確認する
  • 腹部超音波検査
    • 胎児の動きを確認する
  • CTG(胎児心拍陣痛図)
    • 胎児の状況を確認する

回旋異常の治療法

  • 陣痛が来る前に帝王切開を選択するべき回旋異常がある
  • 分娩の進行が見られない場合、四つん這いになるなど、母体の体位を変えてみる
  • 分娩にかかっている時間や、胎児の状況により、以下のような対処を行う
    • 会陰切開:産道の出口を切り広げる
    • 帝王切開:母のお腹を切って新生児を取り出す
    • 吸引分娩:胎児の頭に吸引カップをつけて引っ張り出す
    • 鉗子分娩:胎児の頭に鉗子をかけ、引っ張り出す
  • 薬物療法
    • 陣痛促進剤:陣痛を強くする

回旋異常のタグ

回旋異常に関わるからだの部位