にょうどうきょうさく
尿道狭窄
尿道(尿の通り道)が狭くなり、尿が出にくくなった状態。先天性(生まれつき)と後天性(生まれてから出現した異常)の2つに大きく分かれる
4人の医師がチェック 75回の改訂 最終更新: 2022.05.30

尿道狭窄の基礎知識

POINT 尿道狭窄とは

尿道が狭く尿が出にくなった状態です。男性に多く、会陰を強打する怪我、炎症、尿道カテーテルの長期留置といった尿道粘膜に傷がつくことが原因になります。尿を出やすくするために、ブジーという金属の棒を挿入して尿道を広げる処置や、内視鏡治療が行われますが、狭窄している部分が長い場合や複数の箇所で狭窄がある場合には会陰部を切って手術(尿道再建術)を行う必要があります。尿が出にくいと感じたら尿道狭窄の可能性があります。泌尿器科を受診して詳しい検査を受けることをお勧めします。

尿道狭窄について

  • 尿道(尿の通り道)が狭くなり、尿が出にくくなった状態
  • 大きく、先天性後天性に分かれる
    • 先天性:生まれつきのもの
    • 後天性:けがや感染症によるもの、尿道カテーテルを挿入後にも起こることがある

尿道狭窄の症状

  • 排尿障害
    • 残尿(尿が出し切れない)
    • 頻尿(頻繁に尿が出る)
  • 血尿(血の混ざった尿が出る)
  • 尿道出血

尿道狭窄の検査・診断

  • 膀胱尿道造影検査:尿道から造影剤を注入し、尿道の通り具合を調べる
  • 内視鏡:尿道をに小さいカメラをいれ、直接尿道の状態を調べる

尿道狭窄の治療法

  • 尿道の手術
    • 尿道の狭くなっているところを切ったり広げたりして通りを良くする
    • 尿道拡張術、尿道形成術、尿道切開術など
  • 尿道ステント
    • 金属の管を尿道に入れて尿道を広げる

尿道狭窄の経過と病院探しのポイント

尿道狭窄が心配な方

尿道狭窄が心配な人は泌尿器科を受診してください。緊急で処置を必要とする病気ではありませんので、クリニックでも総合病院でも構いません。

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