にょうどうじょうれつ
尿道上裂
尿道(尿の通り道)に形態の異常が生じる先天的な病気
6人の医師がチェック 96回の改訂 最終更新: 2022.02.09

尿道上裂の基礎知識

POINT 尿道上裂とは

尿の出口が正常の位置より上側(頭側)きる発生異常です。尿の出口が正常と異なる位置にあるので、尿漏れや、頻尿、感染症の原因になります。また、膀胱尿管逆流症を合併することが多いとされます。診断のために排尿時膀胱尿道造影検査やMRI検査などを行い、手術で尿道の出口を作り直し治療します。尿道上裂が心配な人は小児泌尿器科小児外科のかかりつけ医を見つけて診察を受けてください。

尿道上裂について

  • 尿道(尿の通り道)に形態の異常が生じる先天的な病気
  • 遠位型と近位型の2つに分類される
    • 遠位型
      • 陰部には位置しているが、正常位置とずれている場合
    • 近位型
      • お腹の近くにずれている場合
  • 出生1000人中およそ約3人に見られる
    • 女児の場合は、近位型が多く、お腹(下腹部)に尿道が開口していることが多い
    • 男児の場合は、遠位型が多く、陰茎裏側に尿道が開口していることが多い

尿道上裂の症状

  • 尿失禁
  • 頻尿
  • 膀胱尿管逆流症によって感染症が起きたときの症状
    • 発熱
    • 背部痛
    • 嘔吐

尿道上裂の検査・診断

  • 排尿時膀胱造影検査
  • MRI検査
  • 超音波検査

尿道上裂の治療法

  • 手術
    • 尿道再建術
      • 尿道を新しく作り直す
      • 症状が軽い場合でも、見た目上の問題や、感染予防のために手術が行われることが多い

尿道上裂のタグ

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