もうまくがさいぼうしゅ
網膜芽細胞腫
赤ちゃんに発症する代表的な遺伝性の悪性腫瘍の一つ。網膜にできるがん
4人の医師がチェック 124回の改訂 最終更新: 2018.10.22

網膜芽細胞腫の基礎知識

POINT 網膜芽細胞腫とは

目の奥にある網膜にできるがんのことです。赤ちゃんに発症し、遺伝性の悪性腫瘍(がん)です。視力の低下や白色瞳孔(目の奥が白く光る)、斜視(左右の眼球の方向が合っていない状態)が主な症状です。赤ちゃんは症状を伝えることができないので、発見が遅れることが多く、周りの人が病気に気づいてあげなければなりません。眼底検査や頭部CT検査、頭部MRI検査で診断が行われます。病気の状態に応じて手術やレーザー治療、放射線治療の中から適したものが選ばれます。赤ちゃんの目の様子が気になる場合は小児科や眼科で相談してください。

網膜芽細胞腫について

  • 赤ちゃんに発症する代表的な悪性腫瘍の1つで、網膜にできるがん
    • RB1と呼ばれる遺伝子の異常が関連していることがわかってきている
    • その他に、ウィルムス腫瘍腎芽腫)、肝芽腫などが新生児に起こる悪性腫瘍として有名
  • 出生約1-2万人に1人の頻度とされている
  • 赤ちゃんは症状を話すことができないので、日常生活の動きや雰囲気から察してあげることも必要

網膜芽細胞腫の症状

  • 主な症状
    • 視力の低下
    • 眼の奥が白く光る(白色瞳孔)
    • 斜視(左右の眼球の方向が合っていない状態)
  • 生まれたての赤ちゃんに起こるので、症状をうまく伝えられず発見が遅れることが多い

網膜芽細胞腫の検査・診断

  • 眼底検査:眼の中を覗いて腫瘍がないかなどを調べる
  • 画像検査:腫瘍の有無、大きさなどを調べる
    • レントゲンX線写真)検査
    • 超音波検査
    • 頭部CT検査
    • 頭部MRI検査

網膜芽細胞腫の治療法

  • 主な治療法
    • 視力の温存や回復が期待できる場合
      • 放射線療法
      • レーザー治療
    • 腫瘍が大きい場合や視力の回復が見込めない場合
      • 眼球ごと腫瘍を取り除く(眼球摘出術)
  • 白色瞳孔は外から見てわかりやすいが、病気が進行してから出現する症状である
    • 早期発見が難しいことが多い
  • がんが眼の中に留まっているうちに治療を行えば、90%以上の確率で治癒可能である

網膜芽細胞腫のタグ

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