2015.11.03 | ニュース

食事の回数によって肥満になりやすさが違う?

アメリカ人18,696人を分析

from The Journal of nutrition

食事の回数によって肥満になりやすさが違う? の写真

肥満には食べる回数、食べる量、食べるカロリーなど様々な要因が関わっているかもしれません。今回の研究では、食事の回数が肥満と関連している可能性を報告しました。

◆食事の回数と肥満の関連性を検証

今回の研究は、20歳以上のアメリカ人18,696人を対象にエネルギー摂取量、食事回数、食事の時間と肥満との関連を検証しました。

 

◆食事の回数が肥満と関連

以下の結果が得られました。

[...]、エネルギーの需要量に対するエネルギー摂取量の比で調整すると、食事の頻度は過剰体重/肥満(体格指数25kg/m2以上)、中心性肥満(ウエスト周径が男性で102cm、女性で88cm以上)と正の関連性を示した。

カロリー摂取量で調整すると、食事の回数が多いほうが、肥満の人が多いという結果でした。

 

カロリー摂取量で調整して、食事の回数が肥満と関連しているという結果は、食べた量ではなく食事の回数を多くする事自体が肥満に関連していると言えるかもしれません。一方で、同じカロリーを摂取するのであれば、食事回数を分けた方が太りにくいという説もあり、一定した見解がありません。さらなる検証が望まれます。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Eating Frequency Is Positively Associated with Overweight and Central Obesity in US Adults.

J Nutr. 2015 Oct 14

[PMID: 26468490]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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