2015.05.18 | コラム

高齢化と骨の薬が「競争」している?

高齢化社会と薬の進化
高齢化と骨の薬が「競争」している?の写真
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日本の超高齢化社会への歩みは年々速度を早めています。高齢者が日常生活を送る中でリスクとなる一つが骨折です。高齢者に多い病気である骨粗しょう症はそのリスクをより一層増大させます。その一方で骨粗しょう症に対しての新しい治療薬も次々と開発されてきています。まるで、高齢化と競争するかのように・・・。

◆高齢化社会と薬の開発を考えてみる

超高齢化社会へと突き進む日本において「骨粗しょう症」はきってもきれない関係にある病気です。その治療薬の分野では、高齢化のスピードに負けじと「骨を丈夫にする薬」が次々と登場してきています。

骨というと真っ先に浮かぶのが「カルシウム」ですが、確かに骨の元になる成分であり一般に販売されているサプリメント等にも含まれています。またカルシウムにビタミンDビタミンKを合わせて服用する治療方法は以前からも取られてきました。

近年ではより骨の密度を高めるとされるビスホスホネート製剤と呼ばれる薬が主流となり、「1週間に一度服用」タイプや「1ヶ月に一度服用」タイプの薬もあり、患者さんのコンプライアンスの向上に一役かっています。

更に最近は骨の細胞へ効果を現す注射薬も開発され、治療における選択肢が広がってきており、現在では「半年に一度、1回注射」という薬も存在します。 このように骨粗しょう症の薬は近年目覚しい進化を遂げてきており、それは見方を変えれば日本の高齢化を示す一つの指標とさえ、言えるのではないでしょうか?

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。