ゾコーバ錠125mgの添付文書
添付文書PDFファイル
※添付文書のPDFファイルは随時更新しておりますが、常に最新であるとは限りません。予めご了承ください。
効果・効能
SARS-CoV-2による感染症。
(効能又は効果に関連する注意)
- 本剤の投与対象については最新のガイドラインを参考にすること。
- 「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、本剤の使用の必要性を慎重に検討すること〔17.1.1参照〕。
- 重症度の高いSARS-CoV-2による感染症患者に対する有効性は検討されていない。
用法・用量
通常、12歳以上の小児及び成人にはエンシトレルビルとして1日目は375mgを、2日目から5日目は125mgを1日1回経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
SARS-CoV-2による感染症の症状が発現してから72時間以内に投与を開始すること(臨床試験において、症状発現から72時間経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない)〔17.1.1参照〕。
副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 重大な副作用
1.1. ショック、アナフィラキシー(頻度不明)。
- その他の副作用
- 過敏症:(1%未満)発疹、(頻度不明)そう痒。
- 消化器:(1%未満)悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感。
- 精神神経系:(1%未満)頭痛。
- 代謝:(1%未満)脂質異常症。
- その他:(5%以上)HDLコレステロール低下(16.6%)、(1~5%未満)トリグリセリド上昇、ビリルビン上昇、血中コレステロール低下、(1%未満)血清鉄上昇。
使用上の注意
(禁忌)
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 次の薬剤を投与中の患者:ピモジド投与中、キニジン硫酸塩水和物投与中、ベプリジル塩酸塩水和物投与中、チカグレロル投与中、エプレレノン投与中、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中、エルゴメトリンマレイン酸塩投与中、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中、シンバスタチン投与中、トリアゾラム投与中、アナモレリン塩酸塩投与中、イバブラジン塩酸塩投与中、ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病の用量漸増期)投与中(ベネトクラクス(再発又は難治性の小リンパ球性リンパ腫の用量漸増期)投与中を含む)、イブルチニブ投与中、ブロナンセリン投与中、ルラシドン塩酸塩投与中、アゼルニジピン投与中、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル投与中、スボレキサント投与中、ダリドレキサント塩酸塩投与中、ボルノレキサント水和物投与中、タダラフィル(アドシルカ)投与中、マシテンタン・タダラフィル投与中、バルデナフィル塩酸塩水和物投与中、ロミタピドメシル酸塩投与中、リファブチン投与中、フィネレノン投与中、ボクロスポリン投与中、ロナファルニブ投与中、マバカムテン投与中、リバーロキサバン投与中、アパルタミド投与中、カルバマゼピン投与中、エンザルタミド投与中、ミトタン投与中、フェニトイン投与中、ホスフェニトインナトリウム水和物投与中、リファンピシン投与中、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品摂取中(St.John’s Wort)〔10.1参照〕。
- 腎機能障害又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者〔9.2.1、9.3.1、10.2参照〕。
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔8.2、9.4生殖能を有する者、9.5妊婦の項参照〕。
(重要な基本的注意)
- 本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服薬中のすべての薬剤を確認すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に相談するよう患者に指導すること〔10.相互作用の項、16.7.1、16.7.2参照〕。
- 妊娠する可能性のある女性への投与に際しては、本剤投与の必要性を十分に検討すること。また、投与が必要な場合には、次の注意事項に留意すること〔2.4、9.4生殖能を有する者、9.5妊婦の項参照〕。
2.1. 妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性の場合、本剤投与開始前に十分な問診により患者が妊娠していないこと及び妊娠している可能性がないことを確認すること。
2.2. 妊娠する可能性のある女性:次の事項について、本剤投与開始前に患者に説明すること。
・ 妊娠する可能性のある女性:妊娠中に本剤を服用した場合、胎児に影響を及ぼす可能性があること。
・ 妊娠する可能性のある女性:本剤服用中に妊娠が判明した又は疑われる場合は、直ちに服用を中止すること。
・ 妊娠する可能性のある女性:本剤服用中及び最終服用後2週間における妊娠が判明した又は疑われる場合は、速やかに医師、薬剤師等に相談すること。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(腎機能障害患者)
- 2.1. 腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者:投与しないこと(コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.3、10.2参照〕。
(肝機能障害患者)
3.1. 肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者:投与しないこと(コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.3、10.2参照〕。
3.2. 重度の肝機能障害患者(コルヒチンを投与中の患者を除く):重度肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。
(生殖能を有する者)
妊娠する可能性のある女性:妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること〔2.4、8.2、9.5妊婦の項参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(ウサギにおいて、臨床曝露量の5.0倍相当以上で胎仔催奇形性が認められるとともに、臨床曝露量の5.0倍に相当する用量で流産が、臨床曝露量の7.4倍に相当する用量で胚生存率低下・胎仔生存率低下が認められている)〔2.4、8.2、9.4生殖能を有する者の項参照〕。
(授乳婦)
授乳しないことが望ましい(ラットにおいて、乳汁への移行が認められるとともに、母動物に毒性が認められた用量(臨床曝露量の6.6倍相当)で出生仔生後4日生存率低下及び出生仔発育遅延が認められている)。
(小児等)
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(相互作用)
本剤はチトクロームP450 3A(CYP3A)の基質であり、強いCYP3A阻害作用を有する。また、P-gp、BCRP、OATP1B1及びOATP1B3阻害作用を有する。他の薬剤との相互作用はすべての薬剤との組み合わせについて検討されているわけではないため、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤による治療中に新たに他の薬剤を併用する場合には、用量に留意して慎重に投与すること〔8.1、16.7.1、16.7.2参照〕。
- 併用禁忌:
- ピモジド(オーラップ)、キニジン硫酸塩水和物、ベプリジル塩酸塩水和物(ベプリコール)〔2.2参照〕[これらの薬剤の血中濃度上昇によりQT延長が発現するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- チカグレロル(ブリリンタ)〔2.2参照〕[チカグレロルの血中濃度上昇により血小板凝集抑制作用が増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- エプレレノン(セララ)〔2.2参照〕[エプレレノンの血中濃度上昇により血清カリウム値の上昇を誘発するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン)、エルゴメトリンマレイン酸塩、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(パルタンM)、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩〔2.2参照〕[これらの薬剤の血中濃度上昇により血管攣縮等の重篤な副作用が発現するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- シンバスタチン(リポバス)〔2.2参照〕[シンバスタチンの血中濃度上昇により横紋筋融解症が発現するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- トリアゾラム(ハルシオン)〔2.2参照〕[トリアゾラムの血中濃度上昇により過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- アナモレリン塩酸塩(エドルミズ)〔2.2参照〕[アナモレリン塩酸塩の血中濃度が上昇し副作用の発現が増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- イバブラジン塩酸塩(コララン)〔2.2参照〕[過度の徐脈があらわれることがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〉(ベネクレクスタ)〔2.2参照〕[ベネトクラクスの血中濃度が上昇し腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- イブルチニブ(イムブルビカ)〔2.2参照〕[イブルチニブの血中濃度が上昇し副作用の発現が増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ブロナンセリン(ロナセン)、ルラシドン塩酸塩(ラツーダ)〔2.2参照〕[これらの薬剤の血中濃度上昇により作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- アゼルニジピン(カルブロック)、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル(レザルタス配合錠)〔2.2参照〕[アゼルニジピンの作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- スボレキサント(ベルソムラ)、ダリドレキサント塩酸塩(クービビック)、ボルノレキサント水和物(ボルズィ)〔2.2参照〕[これらの薬剤の血中濃度上昇により作用を著しく増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- タダラフィル(アドシルカ)、マシテンタン・タダラフィル(ユバンシ配合錠)、バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)〔2.2参照〕[これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ロミタピドメシル酸塩(ジャクスタピッド)〔2.2参照〕[ロミタピドメシル酸塩の血中濃度を著しく上昇させるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- リファブチン(ミコブティン)〔2.2参照〕[リファブチンの血中濃度上昇により作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- フィネレノン(ケレンディア)〔2.2参照〕[フィネレノンの血中濃度を著しく上昇させるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ボクロスポリン(ルプキネス)〔2.2参照〕[ボクロスポリンの血中濃度上昇により作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ロナファルニブ(ゾキンヴィ)〔2.2参照〕[ロナファルニブの血中濃度上昇により副作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- マバカムテン(カムザイオス)〔2.2参照〕[マバカムテンの副作用が増強され収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- リバーロキサバン(イグザレルト)〔2.2参照〕[リバーロキサバンの血中濃度上昇により抗凝固作用が増強し出血の危険性が増大するおそれがある(本剤のCYP3A及びP-gp阻害作用により、リバーロキサバンのクリアランスが低下することが考えられる)]。
- アパルタミド(アーリーダ)、カルバマゼピン(テグレトール)〔2.2参照〕[本剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがあり、また、これらの薬剤の血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなるおそれがある(これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進され、また、本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝を阻害する)]。
- エンザルタミド(イクスタンジ)、ミトタン(オペプリム)、フェニトイン(ヒダントール、アレビアチン)、ホスフェニトインナトリウム水和物(ホストイン)、リファンピシン(リファジン)、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品(St.John’s Wort)〔2.2参照〕[本剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある(これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される)]。
- 併用注意:
- 副腎皮質ステロイド剤(ブデソニド、シクレソニド、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロン)〔16.7.2参照〕、オピオイド系鎮痛剤(フェンタニル、フェンタニルクエン酸塩、オキシコドン塩酸塩水和物、メサドン塩酸塩)、免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス水和物)、抗悪性腫瘍剤(ドセタキセル、エベロリムス、テムシロリムス、ゲフィチニブ、ダサチニブ水和物、エルロチニブ塩酸塩、ラパチニブトシル酸塩水和物、ボルテゾミブ、イマチニブメシル酸塩、スニチニブリンゴ酸塩、ボスチニブ水和物、カバジタキセル、クリゾチニブ、シロリムス、パノビノスタット乳酸塩、ポナチニブ塩酸塩、ルキソリチニブリン酸塩、アキシチニブ、ニロチニブ塩酸塩水和物)、マラビロク、アプレピタント、ロペラミド塩酸塩、サルメテロールキシナホ酸塩、シナカルセト塩酸塩、アルプラゾラム、ゾピクロン、トルテロジン酒石酸塩、オキシブチニン塩酸塩、グアンファシン塩酸塩、ジエノゲスト[これらの薬剤の血中濃度を上昇させこれらの薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- アトルバスタチンカルシウム水和物[アトルバスタチンの血中濃度を上昇させ横紋筋融解症やミオパチーが発現するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ミダゾラム〔16.7.2参照〕[ミダゾラムの血中濃度上昇により過度の鎮静や呼吸抑制が発現するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ブプレノルフィン塩酸塩、エレトリプタン臭化水素酸塩、カルシウム拮抗剤(アゼルニジピンは併用禁忌)(ニフェジピン、フェロジピン、ベラパミル塩酸塩)、抗精神病剤(ハロペリドール、アリピプラゾール、クエチアピンフマル酸塩)、抗凝固剤(ワルファリンカリウム、アピキサバン)、ジソピラミド、シロスタゾール[これらの薬剤の血中濃度を上昇させこれらの薬剤の作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤(ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩)[これらの薬剤の血中濃度を上昇させ筋神経系の副作用を増強するおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〉[ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- PDE5阻害剤(シルデナフィルクエン酸塩、タダラフィル(シアリス・ザルティア))[これらの薬剤の血中濃度を上昇させるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- コルヒチン〔2.3、9.2.1、9.3.1参照〕[コルヒチンの血中濃度上昇により作用が増強されるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- イトラコナゾール[イトラコナゾールの血中濃度を上昇させるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- リオシグアト[リオシグアトの血中濃度を上昇させるおそれがあるので、本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される)]。
- イリノテカン塩酸塩水和物[イリノテカンの活性代謝物の血中濃度を上昇させるおそれがある(本剤のCYP3A阻害作用により、イリノテカンの活性代謝物の無毒化が阻害されると考えられる)]。
- ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩[ダビガトランの血中濃度を上昇させ抗凝固作用を増強するおそれがある(本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる)]。
- ジゴキシン〔16.7.2参照〕[本剤との併用により、ジゴキシンの血中濃度の上昇が認められておりジゴキシンの作用を増強するおそれがある(本剤のP-gp阻害作用により、これらの薬剤の排出を遅延させる)]。
- ロスバスタチンカルシウム〔16.7.2参照〕[本剤との併用により、ロスバスタチンの血中濃度の上昇が認められている(本剤のBCRP、OATP1B1及びOATP1B3阻害作用により、ロスバスタチンのクリアランスが低下する)]。
- ボセンタン水和物[本剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある(ボセンタン水和物のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある)。また、ボセンタン水和物の血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなるおそれがある(本剤のCYP3Aに対する阻害作用により、ボセンタン水和物の代謝が阻害される)]。
- 中程度のCYP3A誘導剤(エファビレンツ、エトラビリン、フェノバルビタール、プリミドン等)[本剤の血中濃度が減少し作用が減弱するおそれがある(これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進されるおそれがある)]。
- メトトレキサート[メトトレキサートの血中濃度を上昇させ中毒症状(口内炎・汎血球減少)が発現するおそれがある(in vitro試験より本剤はOAT3阻害作用を有することが示唆されており、メトトレキサートの尿中排出を遅延させるおそれがある)]。
(適用上の注意)
- 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
- 非臨床試験に基づく情報
カニクイザルに本薬を2又は4週間反復経口投与した毒性試験において、臨床曝露量の8倍相当以上で、肝臓門脈、胆嚢、肺/気管支等に単核細胞主体の炎症性細胞浸潤が認められている。
(保管上の注意)
室温保存。