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グラジナ錠50mg
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効果・効能

セログループ1のC型慢性肝炎又はセログループ1のC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善。セログループ1:ジェノタイプ1。

(効能又は効果に関連する注意)

本剤の使用に際しては、HCV RNAが陽性であることを確認すること。また、肝予備能、臨床症状等により、非代償性肝硬変でないことを確認すること。

用法・用量

通常、成人にはグラゾプレビルとして100mgを1日1回経口投与する。

本剤はエルバスビルと併用し、投与期間は12週間とする。

(用法及び用量に関連する注意)

本剤の単独投与は行わないこと。エルバスビルの投与を中止する場合は、本剤の投与も中止すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    1. 重大な副作用
  1. 1.1. 肝機能障害:AST増加(基準値上限5倍超)(1.4%)、ALT増加(基準値上限5倍超)(2.0%)等を伴う肝機能障害があらわれることがある〔8.1参照〕。

    1. その他の副作用
    1. 全身症状:(1%以上5%未満)倦怠感、疲労。
    2. 消化器:(1%以上5%未満)下痢、便秘、腹部不快感、悪心。
    3. 皮膚:(1%以上5%未満)発疹。
    4. 精神・神経系:(1%以上5%未満)頭痛、浮動性めまい。
    5. 肝臓:(5%以上)ALT増加、(1%以上5%未満)AST増加、(頻度不明)血中ビリルビン増加。
    6. 感染症及び寄生虫症:(1%以上5%未満)鼻咽頭炎。
    7. 血液及びリンパ系障害:(頻度不明)ヘモグロビン減少。

使用上の注意

(警告)

本剤は、ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること。

(禁忌)

    1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    1. 中等度又は重度(Child-Pugh分類B又はC)の肝機能障害のある患者〔9.3.1、16.6.1参照〕。
    1. 次記の薬剤を投与中の患者:シクロスポリン投与中、アタザナビル投与中、ダルナビル投与中、ロピナビル・リトナビル投与中、サキナビル投与中、カルバマゼピン投与中、フェニトイン投与中、ホスフェニトイン投与中、フェノバルビタール投与中、リファブチン投与中、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品摂取中(St.John’s Wort)、エファビレンツ投与中、リファンピシン投与中〔10.1、16.7.2参照〕。

(重要な基本的注意)

    1. 肝機能障害があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行うこと〔11.1.1参照〕。
    1. B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)において、C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルス再活性化が報告されているので、本剤投与に先立って、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること〔9.1.1参照〕。
    1. C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、ワルファリンやタクロリムスの増量、低血糖によりインスリン等の糖尿病治療薬の減量が必要となった症例が報告されており、本剤による抗ウイルス治療に伴い、使用中の併用薬の用量調節が必要になる可能性があるので、特にワルファリン、タクロリムス等の肝臓で代謝される治療域の狭い薬剤や糖尿病治療薬を使用している患者に本剤を開始する場合には、原則、処方医に連絡するとともに、頻回にPT-INRや頻回に血中薬物濃度、頻回に血糖値のモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること〔10.2参照〕。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

  1. 1.1. B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者:B型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)に本剤を投与する場合は、HBV DNA量等のB型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。C型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後、C型肝炎ウイルス量が低下する一方B型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている〔8.2参照〕。

(肝機能障害患者)

  1. 3.1. 中等度又は重度(Child-Pugh分類B又はC)の肝機能障害のある患者:投与しないこと(グラゾプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.2、16.6.1参照〕。

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(グラゾプレビルがヒト乳汁中へ移行するかどうかは不明であるが、動物試験(ラット)でグラゾプレビルの乳汁中への移行が認められている)。

(小児等)

小児等に対する臨床試験は実施していない。

(相互作用)

グラゾプレビルはCYP3A、P-糖蛋白(P-gp)及び有機アニオン輸送ポリペプチド(OATP)1Bの基質であり、腸管のCYP3A及び乳癌耐性蛋白(BCRP)を阻害する〔16.4、16.7.1参照〕。

    1. 併用禁忌
    1. シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)〔2.3、16.7.2参照〕[併用により、グラゾプレビルの血中濃度が上昇する(シクロスポリンの併用により、肝トランスポーターであるOATP1Bが阻害される)]。
    2. アタザナビル(レイアタッツ)、ダルナビル(プリジスタ)、ロピナビル・リトナビル(カレトラ)、サキナビル(インビラーゼ)〔2.3、16.7.2参照〕[併用により、グラゾプレビルの血中濃度が上昇する、あるいは上昇すると予測される(これら薬剤の併用により、肝トランスポーターであるOATP1Bが阻害される、あるいは阻害されると予測される)]。
    3. カルバマゼピン(テグレトール)、フェニトイン(アレビアチン)、ホスフェニトイン(ホストイン)、フェノバルビタール(フェノバール)、リファブチン(ミコブティン)、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品(St.John’s Wort)〔2.3参照〕[併用により、グラゾプレビルの血中濃度が低下すると予測され、本剤の治療効果を減弱させるおそれがある(これら薬剤及び食品の併用により、CYP3A代謝が誘導される)]。
    4. エファビレンツ(ストックリン)〔2.3、16.7.2参照〕[併用により、グラゾプレビルの血中濃度が低下し本剤の治療効果を減弱させるおそれがある(エファビレンツの併用により、CYP3A代謝及びP-gpが誘導される)]。
    5. リファンピシン(リファジン)〔2.3、16.7.2参照〕[併用により、初期にグラゾプレビルの血中濃度が上昇する(リファンピシンの併用により、肝トランスポーターであるOATP1Bが阻害される)。その後、併用を継続するとグラゾプレビルの血中濃度が低下する(リファンピシンの継続的な併用により、CYP3A代謝が誘導される)]。
    1. 併用注意
    1. EVG・COBI・FTC・TDF(エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩)、EVG・COBI・FTC・TAF(エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミドフマル酸塩)〔16.7.2参照〕[併用により、グラゾプレビルの血中濃度が上昇する(これら配合剤の併用により、CYP3A及びOATP1Bが阻害される)]。
    2. ボセンタン、モダフィニル、エトラビリン[併用により、グラゾプレビルの血中濃度が低下すると予測され、本剤の治療効果を減弱させるおそれがある(これら薬剤の併用により、CYP3A代謝が誘導される)]。
    3. タクロリムス〔8.3、16.7.2参照〕[併用により、タクロリムスの血中濃度が上昇又は低下するので、併用開始後は頻繁にタクロリムスの全血中濃度、頻繁に腎機能変化及びタクロリムスの副作用を頻繁にモニタリングすることが推奨される(上昇については、グラゾプレビルの併用による弱いCYP3A阻害作用により、タクロリムスの代謝が阻害され、低下については、本剤を用いた抗ウイルス治療による肝機能変動に伴う可能性が考えられる)]。
    4. アトルバスタチン(経口)〔16.7.2参照〕[併用により、アトルバスタチンの血中濃度が上昇する(グラゾプレビルの併用により、腸管のCYP3A及びBCRPが阻害される)]。
    5. ロスバスタチン(経口)〔16.7.2参照〕[併用により、ロスバスタチンの血中濃度が上昇する(グラゾプレビルの併用により、腸管のBCRPが阻害される)]。
    6. シンバスタチン(経口)[併用により、シンバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある(グラゾプレビルの併用により、腸管のCYP3A及びBCRPが阻害される)]。
    7. フルバスタチン(経口)[併用により、フルバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある(グラゾプレビルの併用により、腸管のBCRPが阻害される)]。
    8. スニチニブ(経口)[併用により、スニチニブの血中濃度が上昇するおそれがある(グラゾプレビルの併用により、腸管のBCRPが阻害される)]。

(過量投与)

    1. 処置

    過量投与時、透析はグラゾプレビルの血中濃度を低下させるのに有効ではない〔16.3.1、16.6.2参照〕。

(適用上の注意)

    1. 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

(取扱い上の注意)

湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。

(保管上の注意)

室温保存。