処方薬
アルスロマチック関節手術用灌流液
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アルスロマチック関節手術用灌流液の添付文書

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効果・効能

関節鏡視下検査・関節鏡視下手術時または関節切開による手術時の関節腔拡張および関節腔灌流・関節腔洗浄。

用法・用量

通常、使用量は目的に応じて3~12Lとする。

なお、必要に応じて適宜増減する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。

  1. 2. その他の副作用
    1. 筋骨格系:(頻度不明)膝疼痛。
    2. 中枢末梢神経系:(頻度不明)脳浮腫。
    3. 呼吸器:(頻度不明)肺水腫。
    4. 心血管系:(頻度不明)末梢浮腫。

使用上の注意

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

  1. 1.1. 心不全のある患者:心不全が悪化するおそれがある。

  2. 1.2. ナトリウム貯留による浮腫がみられる患者:浮腫がみられる臨床状態が悪化するおそれがある。

(腎機能障害患者)

  1. 2.1. 腎疾患に基づく腎不全のある患者:腎不全病態が悪化するおそれがある。

(妊婦)

妊娠又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

(適用上の注意)

    1. 薬剤調製時の注意

    リン酸イオン及び炭酸イオンと沈殿を生じるので、リン酸を含む製剤又は炭酸を含む製剤と配合しないこと。

    1. 薬剤使用時の注意
  1. 2.1. 注射用に使用しないこと。

  2. 2.2. 本剤の使用は、無菌的操作により行うこと。

  3. 2.3. 一部を使用した残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。

  4. 2.4. コルチコステロイド投与中またはコルチコトロピン投与中の患者がナトリウムイオン含有溶液を併用している場合は、本剤の使用量に注意すること。

  5. 2.5. アルスロマチックの使用方法(落差を利用する場合):システム全体の準備は、専用セットの説明書を参照すること。 1. バッグ上部の穴を用いて、容器をつり下げる。 1. 専用セットのクランプを全て閉じる。 1. 容器下部の注入口から、プロテクターを取り除く。 1. 専用セットを接続する。

  6. 2.6. 通常の輸液セット等を使用すると、回路内径不足により必要とされる流量・流圧が得られないことがあるため、落差を利用する場合は、専用セットを使用すること。

(取扱い上の注意)

    1. 本剤への加温は最小限に留めるべきであるが、40℃以下の短時間の加温は本剤の品質・安全性に影響しない。
    1. 開封の方法は、外袋をやぶり、本剤を取り出す。
    1. バッグの一部が白色化し透明度が低下することがあるが、これは滅菌中にバッグが水分を吸収するために起こる現象であり、本剤の品質や安全性に影響するものではない(なお、この白色化は、徐々に消失する)。
    1. バッグを強くつかんで、液漏れがないかよく調べること(外袋を取り除き、液が無色澄明で異物のないことを確認した後、バッグを圧迫して漏れを調べる)。万一漏れが認められた場合は、無菌性が損なわれている可能性があるので、液を廃棄すること。
    1. 外袋内に少量の水滴が観察されることがあるが、滅菌中に水蒸気としてバッグ内から透過した水分であり、液漏れによるものではない。

(保管上の注意)

室温保存。