ハルトマンD液「小林」の添付文書
添付文書PDFファイル
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効果・効能
循環血液量減少時及び組織間液減少時における細胞外液の補給・細胞外液の補正。
代謝性アシドーシスの補正。
エネルギー補給。
用法・用量
1回500~1000mLを点滴静注する。投与速度はブドウ糖として1時間当たり0.5g/kg体重以下とする。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
過敏症:(頻度不明)紅斑、蕁麻疹、そう痒感。
大量・急速投与:(頻度不明)脳浮腫、肺水腫、末梢浮腫。
使用上の注意
(禁忌)
乳酸血症の患者[症状が悪化する恐れがある]。
(慎重投与)
腎疾患に基づく腎不全のある患者[水・電解質異常を起こす、又は増悪する恐れがある]。
心不全のある患者[水及びナトリウムの負荷により心不全を増悪する恐れがある]。
重篤な肝障害のある患者[水・電解質異常、血中乳酸値の上昇を起こす、又は増悪する恐れがある]。
高張性脱水症の患者[自由水が補給されないので、血清ナトリウム値上昇する恐れがある]。
閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者[水・電解質異常を起こす、又は増悪する恐れがある]。
糖尿病の患者[血糖値の上昇、水・電解質異常を起こす、又は増悪する恐れがある]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
(適用上の注意)
調製時:
- 本剤はカルシウムを含有するため、クエン酸加血液と混合すると凝血を起こす恐れがあるので注意する。
- リン酸イオン及び炭酸イオンと沈殿を生じるので、リン酸を含む製剤又は炭酸を含む製剤と配合しない。
投与前:
- 投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
- 寒冷期には体温程度に温めて使用する。
- 開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
投与時:ゆっくり静脈内に投与する。
(取扱い上の注意)
内容液に混濁など異常が認められた場合は使用しない。
注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す。
容器の目盛は目安として使用する。
通気針は不要である。
連結管による混合投与の場合は、Y字型連結にして使用する。
ゴム栓部のカバーシールが万一はがれている場合は使用しない。
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3年間)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。