ビタミンB12注"Z"1000μgの添付文書
添付文書PDFファイル
※添付文書のPDFファイルは随時更新しておりますが、常に最新であるとは限りません。予めご了承ください。
効果・効能
ビタミンB12欠乏症の予防及び治療。
ビタミンB12の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、甲状腺機能亢進症、妊産婦、授乳婦等)。
巨赤芽球性貧血。
広節裂頭条虫症。
悪性貧血に伴う神経障害。
吸収不全症候群(スプルー等)。
次記疾患のうち、ビタミンB12欠乏又はビタミンB12代謝障害が関与すると推定される場合(但し、ビタミンB12欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない):栄養性貧血及び妊娠性貧血、胃切除後の貧血、肝障害に伴う貧血、放射線による白血球減少症、神経痛、末梢神経炎、末梢神経麻痺。
用法・用量
シアノコバラミンとして、1回1000μgまでを静脈内、筋肉内又は皮下注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
アナフィラキシー(頻度不明):アナフィラキシーが現れることがあるので、このような場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
その他の副作用:次記のような症状又は異常が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感。
使用上の注意
(禁忌)
本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意する[外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している)]。
(適用上の注意)
筋肉内注射時:組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に注意する。
- 筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わない。特に小児等には注意する。
- 筋肉内注射時神経走行部位を避ける。
- 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。
アンプルカット時:本剤にはアンプルカット時にガラス微小片混入の少ないワンポイントカットアンプルを使用しているが、更に安全に使用するため、エタノール綿等で消毒することが望ましい。このとき、エタノールが内容液中に混入しないよう蒸発してからカットする。
(アンプルカット方法)
カット部分をエタノール綿等で消毒することが望ましい。
アンプル頭部の青丸印が真上にくるように持つ。
青丸印を親指で押さえ、下の方向に軽く折ると、カットされる。このときエタノールが内容液中に混入しないよう蒸発してからカットする。
(保管上の注意)
遮光して、1~30℃。