ノピコールカプセル2.5μgの添付文書
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効果・効能
次の患者におけるそう痒症の改善(既存治療で効果不十分な場合に限る):透析患者におけるそう痒症、慢性肝疾患患者におけるそう痒症。
用法・用量
ナルフラフィン塩酸塩として1日1回2.5μgを夕食後又は就寝前に経口投与する。なお、症状に応じて増量することができるが、1日1回5μgを限度とする。
(用法及び用量に関連する使用上の注意)
血液透析患者におけるそう痒症の改善の場合:本剤の投与から血液透析開始までは十分な間隔をあける[本剤は血液透析により除去されることから、本剤服用から血液透析までの時間が短い場合、本剤の血中濃度が低下する可能性がある]。
腹膜透析患者におけるそう痒症の改善の場合:本剤の投与から透析液交換までは十分な間隔をあける[本剤服用から透析液交換までの時間が短い場合、本剤の血中濃度が低下する可能性がある]。
慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善の場合:本剤の投与は1日1回2.5μgから開始し、効果不十分な場合に1日1回5μgへの増量を検討する。
副作用
(血液透析患者におけるそう痒症の改善の場合)
血液透析患者を対象とした国内臨床試験における安全性解析対象609例中242例(39.7%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。その主なものは、不眠96例(15.8%)、便秘29例(4.8%)、眠気19例(3.1%)、プロラクチン上昇19例(3.1%)等であった(承認時)。
(腹膜透析患者におけるそう痒症の改善の場合)
腹膜透析患者を対象とした国内臨床試験における安全性解析対象54例中20例(37.0%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。その主なものは、不眠5例(9.3%)、プロラクチン上昇5例(9.3%)、眠気3例(5.6%)、テストステロン低下3例(5.6%)、嘔吐2例(3.7%)等であった(承認時)。
(慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善の場合)
慢性肝疾患患者を対象とした国内臨床試験における安全性解析対象484例中297例(61.4%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。その主なものは、頻尿・夜間頻尿46例(9.5%)、便秘42例(8.7%)、プロラクチン上昇41例(8.5%)、不眠34例(7.0%)、眠気26例(5.4%)、抗利尿ホルモン上昇24例(5.0%)等であった(承認時)。
重大な副作用
肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明):著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいAl-P上昇、著しいγ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
その他の副作用
次記の副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。特に、血液透析患者への投与時、不眠、便秘、眠気が投与開始後2週間以内に現れることが多いので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量するなど適切な処置を行う。慢性肝疾患患者への投与時、不眠、眠気、便秘、頻尿・夜間頻尿が投与開始後4週間以内に現れることが多いので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量するなど適切な処置を行う。
- 精神・神経系:(5%以上)不眠、(1~5%未満)眠気、浮動性眩暈、頭痛、(1%未満)いらいら感、幻覚、構語障害、レストレスレッグス症候群、振戦、しびれ、(頻度不明)不穏、譫妄、易怒性。
- 消化器系:(5%以上)便秘、(1~5%未満)口渇、悪心、下痢、(1%未満)嘔吐、食欲不振、腹部不快感、胃炎、口内炎。
- 皮膚:(1~5%未満)皮膚そう痒の悪化、湿疹、発疹、(1%未満)蕁麻疹、紅斑、丘疹、(頻度不明)皮膚色素沈着。
- 肝臓:(1~5%未満)総胆汁酸上昇、(1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、γ-GTP上昇、ビリルビン上昇、(頻度不明)LDH上昇。
- 腎臓:(5%以上)頻尿・夜間頻尿[慢性肝疾患患者を対象とした国内臨床試験での発現頻度]、(1~5%未満)多尿[慢性肝疾患患者を対象とした国内臨床試験での発現頻度]。
- 循環器系:(1%未満)動悸、ほてり、血圧上昇。
- 内分泌系:(5%以上)プロラクチン上昇、(1~5%未満)テストステロン低下、甲状腺刺激ホルモン低下、甲状腺刺激ホルモン上昇、抗利尿ホルモン上昇、(1%未満)女性化乳房。
- 血液:(1%未満)好酸球増多、貧血。
- 尿:(1~5%未満)尿中血陽性、尿中蛋白陽性[慢性肝疾患患者を対象とした国内臨床試験での発現頻度]。
- その他:(1~5%未満)倦怠感、(1%未満)胸部不快感、脱力感、回転性眩暈、異常感、浮腫、血中リン低下。
使用上の注意
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
高齢者。
重度(Child-Pugh分類グレードC)の肝障害のある患者[投与経験がない、また、肝機能の低下に伴い血中濃度が上昇する恐れがある]。
(透析患者におけるそう痒症の改善の場合):中等度(Child-Pugh分類グレードB)の肝障害のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
(慢性肝疾患患者におけるそう痒症の改善の場合):腎機能障害のある患者[血中濃度が上昇する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
重度(Child-Pugh分類グレードC)の肝障害のある患者に対する本剤の投与にあたっては、リスク・ベネフィットを勘案し、投与中は患者の状態を十分に観察する。
眠気、眩暈等が現れることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう注意する。
本剤の使用により効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意する。
本剤の投与により、プロラクチン値上昇等の内分泌機能異常が現れることがあるので、適宜検査を実施することが望ましい。
(相互作用)
本剤は、主として肝代謝酵素CYP3A4によって代謝される。
併用注意:
CYP3A4阻害作用のある薬剤等(アゾール系抗真菌剤(イトラコナゾール等)、ミデカマイシン、リトナビル、シクロスポリン、ニフェジピン、シメチジン、グレープフルーツジュース等)[本剤の血漿中濃度が上昇する可能性があるため、併用の開始、用量の変更並びに中止時には、患者の状態を十分に観察するなど注意する(本剤は、主としてCYP3A4により代謝されるため、CYP3A4阻害作用のある薬剤等との併用により本剤の代謝が阻害され、血漿中濃度が上昇する可能性がある)]。
睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、抗てんかん薬[本剤との併用により、不眠、幻覚、眠気、浮動性眩暈、振戦、譫妄等が認められる可能性があるので、併用の開始、用量の変更並びに中止時には、副作用の発現に注意する(本剤による中枢性の副作用が増強される可能性がある)]。
オピオイド系薬剤[本剤の作用が増強あるいは減弱される恐れがある(両剤の薬理学的な相互作用(増強又は拮抗)が考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[動物実験(ラット)において、胎盤通過、生存胎仔数減少、出産率低下及び出生仔体重減少が報告されている]。
授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[動物実験(ラット)において、乳汁中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児への投与に関する安全性は確立されていない(使用経験がない)。
(過量投与)
徴候、症状:過量投与により、幻覚、不安、重度眠気、不眠等が現れる恐れがある。
処置:過量投与時には、投与を中止し、必要に応じ適切な対症療法を行う(なお、本剤は血液透析により除去されることが示されている)。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
保存時:未使用の場合はアルミピロー包装のまま保存し、開封後は遮光保存する。また、服用時にPTPシートから取り出す。
(その他の注意)
動物実験(イヌ静脈内投与、0.1μg/kg以上)において全身麻酔下での血圧低下が報告されている。
動物実験(ラット筋肉内投与、40μg/kg/day以上)において受胎率低下が報告されている。
(保管上の注意)
気密容器、遮光。