処方薬
1%ディプリバン注

1%ディプリバン注の基本情報

1%ディプリバン注の概要

商品名 1%ディプリバン注
一般名 プロポフォール注射液
薬価・規格 1021.0円 (500mg50mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 サンドファーマ
ブランド 1%ディプリバン注 他
YJコード 1119402A2029
レセプト電算コード 640407086
添付文書PDFファイル

1%ディプリバン注の主な効果と作用

  • 麻酔に用いるお薬です。
  • 集中治療における鎮静に用いるお薬です。

1%ディプリバン注の用途

  • 全身麻酔の導入
  • 全身麻酔の維持
  • 集中治療の人工呼吸中の鎮静

1%ディプリバン注の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

注射時疼痛、血管痛、徐脈、ST低下、振戦、吃逆、発赤、AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇

起こる可能性のある重大な副作用

舌根沈下、心室性期外収縮、低血圧、アナフィラキシー、血管浮腫、気管支痙攣、痙攣、紅斑、一過性無呼吸、てんかん様体動、反弓緊張、重篤な徐脈、不全収縮、心室頻拍、左脚ブロック、肺水腫、覚醒遅延、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、頻脈、不整脈、血圧変動、急激な体温上昇、筋硬直、血液暗赤色化、チアノーゼ、過呼吸、ソーダライムの異常加熱、ソーダライムの急激な変色、発汗、アシドーシス、高カリウム血症、ミオグロビン尿、重篤な悪性高熱類似の臨床症状

上記以外の副作用

ビリルビン上昇、白血球増加、低アルブミン血症、静脈炎、血栓症、膵炎、腎機能障害、性欲抑制不能、譫妄、低蛋白血症、戦慄、頭痛、咳嗽、悪心、嘔吐、口腔内分泌物増加、Al-P上昇、変色尿、白濁尿、緑尿、多幸症、しびれ感、術後発熱

1%ディプリバン注の用法・用量

  • 〈全身麻酔の導入及び維持〉6.1. 導入通常、成人には本剤を0.05mL/kg/10秒(プロポフォールとして0.5mg/kg/10秒)の速度で、患者の全身状態を観察しながら、就眠が得られるまで静脈内に投与する
    • なお、ASA3及び4の患者には、より緩徐に投与する
  • 通常、成人には本剤0.20~0.25mL/kg(プロポフォールとして2.0~2.5mg/kg)で就眠が得られる
  • 高齢者においては、より少量で就眠が得られる場合がある
  • 就眠後は必要に応じて適宜追加投与する
  • 6.2. 維持通常、酸素もしくは酸素・亜酸化窒素混合ガスと併用し、本剤を静脈内に投与する
  • 適切な麻酔深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら、投与速度を調節する
  • 通常、成人には、本剤0.4~1.0mL/kg/時(プロポフォールとして4~10mg/kg/時)の投与速度で適切な麻酔深度が得られる
    • また、鎮痛剤(麻薬性鎮痛剤、局所麻酔剤等)を併用すること
    • なお、局所麻酔剤併用時には通常より低用量で適切な麻酔深度が得られる
  • 〈集中治療における人工呼吸中の鎮静〉成人(高齢者を含む)には本剤を0.03mL/kg/時(プロポフォールとして0.3mg/kg/時)の投与速度で、持続注入にて静脈内に投与を開始し、適切な鎮静深度が得られるよう患者の全身状態を観察しながら、投与速度を調節する
  • 通常、成人には本剤0.03~0.30mL/kg/時(プロポフォールとして0.3~3.0mg/kg/時)の投与速度で適切な鎮静深度が得られる
    • なお、疾患の種類、症状の程度を考慮し、必要とする鎮静深度に応じて投与速度を増減すること
    • また、必要に応じて鎮痛剤を併用すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈全身麻酔の導入及び維持〉維持における使用例1). 〈全身麻酔の導入及び維持〉導入後の時間0~10分:投与速度1.0mL/kg/時(プロポフォールとして10mg/kg/時)
  • 2). 〈全身麻酔の導入及び維持〉導入後の時間10~20分:投与速度0.8mL/kg/時(プロポフォールとして8mg/kg/時)
  • 3). 〈全身麻酔の導入及び維持〉導入後の時間20~30分:投与速度0.6mL/kg/時(プロポフォールとして6mg/kg/時)
  • 4). 〈全身麻酔の導入及び維持〉導入後の時間30分~:投与速度は全身状態をみながら調節する
  • 7.2. 〈集中治療における人工呼吸中の鎮静〉本剤は、持続注入により投与すること(急速投与を行わないこと)
  • 7.3. 〈集中治療における人工呼吸中の鎮静〉本剤は、通常、7日を超えて投与しないこと(ただし、鎮静効果が認められ、7日を超えて本剤投与による鎮静が必要な場合には、患者の全身状態を引き続き慎重に観察すること)
  • [使用例]1). 〈集中治療における人工呼吸中の鎮静〉時間0~5分:投与速度0.03mL/kg/時
  • 2). 〈集中治療における人工呼吸中の鎮静〉時間5分~:投与速度0.03~0.30mL/kg/時(全身状態を観察しながら適宜増減)
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

1%ディプリバン注の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 下痢
    • 脂質代謝障害
    • 腎機能障害
    • 亜鉛欠乏
    • ASA3
    • ASA4
    • 呼吸器障害
    • てんかん発作
    • 熱傷
    • 薬物依存
    • 循環器障害
    • 薬物過敏症<本剤又は本剤の成分に対する過敏症を除く>
    • 循環血液量減少
    • 血中脂質が過剰
    • 脂肪乳剤投与中
    • 重度敗血症
    • 迷走神経亢進状態
    • 徐脈等を生じる可能性のある薬剤を併用

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

1%ディプリバン注の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
徐脈等を生じる可能性のある薬剤 重篤な徐脈、不全収縮
脂肪乳剤 血中脂質濃度が上昇
ベンゾジアゼピン系化合物 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
ジアゼパム 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
ミダゾラム 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
バルビツール酸誘導体 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
全身麻酔 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
亜酸化窒素 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
局所麻酔剤 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
中枢抑制剤 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
麻薬系鎮痛剤 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
エタノール摂取 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
血圧降下剤 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
β遮断剤<β1選択性> 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
塩酸エスモロール 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
塩酸ランジオロール 麻酔・鎮静作用が増強、収縮期血圧・拡張期血圧・平均動脈圧・心拍出量及び心拍数が低下
アルフェンタニール 血中濃度が上昇

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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